米国の長期金利が上昇すると、新興国からの投資資金流出による新興国資産の値下がりが心配でしょうか。
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』の最近の運用実績を、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』、『eMAXIS Slim 国内株式インデックス(TOPIX)』、『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』と比較してみました。
eMAXIS Slim 新興国株式ほか特徴は?
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は、「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。同指数はアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の24か国で構成されています。
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 組入上位10ヵ国 2018年3月末現在 |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は、「MSCIコクサイ インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
同指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22か国で構成されています。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 組入上位10ヵ国 2018年3月末現在 |
『eMAXIS Slim 国内株式インデックス(TOPIX)』は、東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象にした「TOPIX(東証株価指数)」に連動する投資成果をめざします。
2018年3月末現在 |
今回取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
eMAXIS Slim 新興国株式ほか成績比較
過去3ヵ月の基準価額の値動き 2018年1月29日の基準価額を1万円に統一 |
上記の期間では、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』や『eMAXIS Slim 国内株式インデックス(TOPIX)』に比べ、『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』の反発力が弱いようです。
基準価額の騰落率の比較は下の表の通りです。
2018年4月27日現在 過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありません |
まとめ
新興国株式インデックスファンドは、直近では先進国株式や国内株式を対象にしたインデックスファンドに比べて値動きがさえないようです。値動きの大きい新興国資産の値下がりが心配なら、新規の投資額や保有額を減らすという手もありますね。そもそもリスクの取りすぎだったという可能性もあるかもしれません。
ただ、相場は予想通りに動くとは限りませんし、人の心理として好調な資産は買い増ししたくなりますし、不調な資産は逆に売りたくなりますよね。どうしても高値づかみや安値での投げ売りをしがちで、長期保有に比べ短期売買を繰り返すほどリターンが低下するという統計もあります。
個別のインデックスファンドを組み合せている場合は、半年か年に1度くらい、元の資産配分に戻すリバランスの際に基準価額をチェックするだけで、後は思い切って放置してしまうのも一案でしょうか。
こぼれ話
個々の資産の値動きに惑わされたくないなら、バランスファンドや全世界株式インデックスファンドを選択するという手もあるかもしれないですね。
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