イギリスのEU離脱でヨーロッパはどうなる? |
※ 記事を更新しました(2018年10月17日)。
共和党のトランプ氏がアメリカ大統領に選出されて以降、予想に反して株高・ドル高になっています。
それだけアメリカに資金が集まっているなら、素直に考えて外国株式はイギリスのEU離脱問題でゆれるヨーロッパは避けてアメリカだけを投資対象にするのもありでしょうか?
米国株式インデックスファンドと先進国株式インデックスファンドの特徴と成績をくらべてみました。
米国株式インデックスファンドの長所
NYダウ採用銘柄(2018年10月17日現在) |
NYダウに名前を連ねているのはVISA、アップル、ウォルト・ディズニー、コカ・コーラ、マクドナルド、マイクロソフトなど世界中の誰もが知っているような有名企業ばかりですよね。
NYダウの株価とドル円の為替相場は日々テレビのニュースや新聞で報道されていますから、NYダウに投資するインデックスファンドの値動きもおおよそ想像することができてわかりやすいのもメリットだと思います。
NYダウ(ダウ工業株30種平均株価)はアメリカを代表する企業30社の株式で構成されています。30銘柄だけでは不安なら、S&P500指数に連動するインデックスファンドであればアメリカ株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄で構成されていますので、こちらの方が分散が効いているぶん安心感があるでしょうか。
S&P500指数に採⽤されている企業の海外売上高は40%以上あり、売り上げベースではグローバルといえるのでは、という指摘もあります。
出典:大和投資信託「もっと詳しく!S&P500」 |
先進国株式インデックスファンドの長所
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 組入上位10ヵ国 2018年9月末月報より |
日本を除いた先進国が対象のMSCIコクサイ・インデックスに連動したインデックスファンドであれば22ヵ国1,318銘柄とさらに分散されています(2018年9月末時点)。
先進国株式インデックスファンド1本で北アメリカ、ヨーロッパ、アジア・オセアニア、中東と世界各国の企業に幅広く投資することができます。
また通貨についても米ドル以外に分散できます。
ニッセイ外国株式インデックスファンド マザーファンドの通貨別配分 第4期(決算日2017年11月20日)運用報告書より |
まとめ
アメリカは、少子高齢化の傾向にある先進国の中で例外的に人口の増加している国です。卓越した経済力が将来も揺るがないと信じるなら、アメリカだけを投資対象にした米国株式インデックスファンドは魅力的でしょうか。先進国株式インデックスファンドは世界各国に分散されているところがメリットでもありデメリットでもあるかもしれません。イギリスのEU離脱問題はイギリスのみならずEU全体に影響を与えかねません。
・「再来ユーロ危機」投資家ソロスの大胆予測と崩壊EUの処方箋(Newsweek)
ただ事前の世論調査や専門家の予想をくつがえしてトランプ候補が大統領選に勝利したように、合理的と考えられている判断が正解とは限らないのが難しいところですよね。アメリカの株式は今資金が流入しているからこそ、むしろ割高と考えることもできるでしょうし。
基準価額の値動き(起点を1万円に統一) 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
過去の実績が必ずしも将来の成績を保証してくれるわけじゃないのが悩ましいですね。住んでいるのがアメリカなら為替に苦しめられることもないので、素直にアメリカンドリームを信じてNYダウに迷わず投資できそうですけど(苦笑)。
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