どこに隠れてるの? |
アメリカの企業はどこへ?
「iFree 8資産バランス」の月次リポート(PDF)を見ると、株式の組入上位10銘柄のうちブラジルの企業が5銘柄、ロシアと日本の企業が2銘柄ずつ、中国の企業が1銘柄と新興国がほとんどです(2016年12月末)。世界最強とうたわれたアメリカの企業はどこへ行ってしまったのでしょう?【楽天Kobo】金のつくり方は億万長者に聞け!大富豪トランプの金持ち入門【電子書籍】[ ドナルド・J・トランプ ]
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iFree 8資産バランスの資産構成
「iFree 8資産バランス」は国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、新興国債券、国内リート(不動産投資信託)、海外リートの各資産クラスに均等に投資するバランスファンドです。国内株式のベンチマークはTOPIXで、東証一部上場の1,954銘柄で構成されています(2016年5月末現在)。先進国株式のベンチマークはMSCIコクサイ指数(円ベース)で、22か国1,321銘柄で構成されています(同上)。新興国株式のベンチマークはFTSE RAFI エマージング インデックス(円換算)で、13か国350銘柄で構成されています(2016年6月末現在)。
直近の実数を確認してみると、「iFree 8資産バランス」の各資産クラスとベンチマークやマザーファンドが共通のインデックスファンドの月次レポートによると、「iFree TOPIXインデックス」(国内株式)1,501銘柄、「iFree 外国株式インデックス」(先進国株式)1,314銘柄うち61銘柄はリート、「iFree 新興国株式インデックス」344銘柄となっています(2016年12月末)。
iFree 8資産バランスのゆがみ
「iFree 8資産バランス」は各資産クラスの配分が均等のバランスファンドですから、各資産クラス内の組入銘柄数や国の数が多いほど、その資産クラス内の一企業の株式が全体に占める比率は低下してしまうのでしょうね。逆に言うと新興国株式は資産クラス内の銘柄数が少ないので、そのぶん全体から見ると1銘柄当たりの比率が高めになってしまうということですね。結果として「iFree 8資産バランス」の株式組入上位10銘柄のほとんどを新興国が占めることになってしまったのでしょう。
もっとも各資産クラスで一番銘柄数が少ないのは国内リート(57銘柄)ですから、株や債券、リートまとめて上位銘柄を選出したら上位を独占するのは新興国株式ではなく、国内リートになるでしょうね。
まとめ
「iFree 8資産バランス」は低コストで世界中の資産に分散投資できる優れたバランスファンドです。ただし、均等配分ゆえのゆがみもあることは留意しておいたほうがよさそうです。そもそも時価総額比でいうなら日本や新興国の比率はもっとずっと小さくてもいいのですが、その場合、外貨建て比率が高くなりすぎるという欠点もありますね。
特定の資産クラスの影響を大きくしすぎないという点では均等配分にもメリットがあるでしょうか。どの資産が値上がりするかは事前に予想できないけれど、まんべんなく投資しておけば、ほどほどの成果を期待できるかもしれませんね。
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