公的年金の運用に見る長期分散投資の効果/オルカン、先進国株、国内株、米国株(S&P500)、新興国株の成績

2023年9月1日金曜日

iDeCo・つみたてNISA・特定口座の実績

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インデックスファンドの騰落率とNISA、iDeCo、特定口座の損益

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主だったインデックスファンドの2023年8月末時点の成績を確認してみました。

最後の段落で公的年金の運用を参考に長期分散投資の効用を紹介しています。

全世界株式、先進国株式、米国株式、国内株式、新興国株式の成績

インデックスファンドの基準価額の推移(チャート)

下のチャートは過去1年間の基準価額の推移(2022年8月~2023年8月/月末ベース)です。

起点の基準価額を1万円に統一しています。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの基準価額の推移(チャート)

インデックスファンドの騰落率

下のグラフは8月の騰落率(前月末比)と過去1年の騰落率(前年同月末比)です(2023年8月31日時点)。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの前月末比と前年同月末比の騰落率

私自身はリスク資産は先進国株式と米国株式のインデックスファンドを中心に投資しています。現在、積み立てているのは先進国株式インデックスファンドのみです。

8月31日時点のNISA・iDeCo・特定口座の評価額は、先月末(7月31日)に比べ1.93%のプラスでした(特定口座の売却分は含まず)。

非課税口座で積立を続ける一方で、リバランスのために5月くらいから特定口座のリスク資産を少しずつ売却してます。

一度にまとまった金額を動かすのが怖いので、ちょっとずつ実行してますが、本来は半年か年に一回くらい、あるいはリスク資産と無リスク資産の比率が想定より5~10%程度ズレたときにリバランスするのが定石でしょうね。

インデックス投資をする際にはNISAやiDeCoといった非課税制度を活用したいです。

NISAのしくみは金融庁の「NISA特設ウェブサイト」にまとめられています。2024年以降の新しいNISA制度の概要はこちら

iDeCoについては、国民年金基金連合会の「イデコ公式サイト」が参考になります。かんたん税制優遇シミュレーションでiDeCoに加入した場合の税負担の軽減額を確認できます。

ソフトランディング論の影の部分

投資環境見通し(2023年9月号)〜ソフトランディングの光と影〜(PDF/大和アセットマネジメント)

下記は大和アセットマネジメントによる今後1年程度の経済と株式の見通しですが、先の予測が当たるかは不明ですし悲観的なときほど投資のチャンスという考え方もあるでしょうね。

【米国】景気後退回避シナリオにシフト、高金利下で景気が力強さを増す展開にむしろ注意。/金利上昇により足元の株価は軟調、金融政策の不透明感後退を待ちたい。

【ユーロ圏】製造業の顕著なマイナスとサービス業の若干のプラスとで、ゼロ近傍の成長が継続。/景況感悪化が目立ち、業績モメンタムも先進国内で見劣り、慎重スタンス。

【日本】経済活動正常化さらに進み、原材料高一服に加え賃上げの効果もあり回復傾向継続。/インバウンドの更なる回復など独自カタリストにより底堅い株価推移を予想。

【中国】効果的な景気支援策が打ち出される可能性は低く、景気低迷が長引くリスクが浮上。/効果的な景気対策の欠如や、不動産発の信用不安を受け、目先はリスク回避が強まろう。

ソフトランディング(景気の軟着陸)論の影の部分として、景気が思ったより強いことでインフレも想定より下がりにくく金利が高止まりするのではないか、といった懸念が指摘されています。

長期の資産運用では景気後退や市場の低迷期を避けることはできないので、インデックスファンドを通じて幅広い国や銘柄に分散しながら預貯金等の安全資産を確保しつつ気長に運用を続けていこうと思います。

公的年金の運用に見る長期分散投資の効果

2023年度の運用状況(年金積立金管理運用独立行政法人)

年金積立金管理運用独立行政法人は「複数の資産に投資することで、リスクを抑えながら期待収益率を上げる「分散投資効果」を用いて、基本ポートフォリオ(長期的な観点からの資産構成割合)を策定」しているそうです。

GPIFの基本ポートフォリオ

市場運用開始以降の累積収益は下の図表のとおりです。

GPIFの2001年度以降の累積収益


四半期別収益率(濃い青の棒グラフ・左軸)は時々マイナスに落ち込むこともありますが、2001年度~2023年度第1四半期の収益率は年率換算で+3.97%となっており、同期間の累積収益額(水色の積み上げ面グラフ・右軸)は+127兆3,658億円(そのうち利子・配当収入は48兆4,117億円)に達しています。

気まぐれな市場に振り回されて長期目線を忘れないようにしたいです。

年金積立金管理運用独立行政法人の下記の記事も参考になるかと思います。

長期的な観点からの運用

分散投資の意義(1)1位になる資産は当てられない

分散投資の意義(2)投資のリスクとは

分散投資の意義(3)卵を一つのかごに盛るな

長期分散投資の効果

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