iDeCo(個人型確定拠出年金)とつみたてNISAの評価額および損益を確認しています。
楽天証券のNISAランキング(一般NISAの積立設定件数)と人気投信の積立投資の成績も簡単にまとめています。
iDeCo・つみたてNISAの評価額と損益
前週末比は米国株式インデックスファンド+0.60%、先進国株式インデックスファンド+0.79%、新興国株式インデックスファンド+0.68%でした(参照「米国の景気はピークアウトし急減速か」)。
その結果、前週末比の評価額はiDeCoが+19,730円、積立(33,333円)のあったつみたてNISAは+49,660円(積立分なし+16,327円)でした。
運用額がふくらんでくると一般的なインデックスファンドでも日々の変動額が大きくなりますね。今週は比較的大人しかったほうだと思います。
人気投信の積立投資(月1万円)の成果は?
楽天証券NISAランキング ベスト5(積立件数)
楽天証券のNISAランキング(積立件数)ベスト5の投資信託は下記の通りです(2021年7月1日~同年7月31日)。1位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国の株式(大型株)に投資
運用管理費用(年率)税込0.0968%以内
2位 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
日本を含む世界の株式(大型株と中型株)に投資
同 税込0.1144%以内
3位 楽天・全米株式インデックス・ファンド
米国の株式(大型株~小型株)に投資
同 税込0.162%程度
4位 iFreeレバレッジ NASDAQ100
米国の新興企業向け市場の時価総額上位100銘柄(除く金融)に投資(為替ヘッジあり)
日々の基準価額の値動きが指数(米ドルベース)の2倍程度になることをめざす
同 税込0.99%
5位 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
日本を除く先進国の株式(大型株と中型株)に投資
同 税込0.1023%以内
下記の積立投資の評価額では資産クラスの近いものを先に並べ替えています。
米国株式・先進国株式・全世界株式の積立投資の評価額
毎月1日を積立日に設定しています(約定日は翌営業日)。1日が休日の場合は後ずれします。下のチャートは毎月1万円ずつ積み立てた場合の米国株式、先進国株式、全世界株式の投資額(元本)と評価額の推移(2019年1月7日~2021年8月6日)を示しています。
各年月の投資額と評価額は約定日の数字ですが、最新月のみ2021年8月6日現在の数字です。
『iFreeレバレッジ NASDAQ100』は良くも悪くも値動きが激しいですね。
米国株式インデックスファンドとレバレッジ型の各年月の投資額と評価額の詳細は下の表の通りです。
先進国株式および全世界株式インデックスファンドの各年月の投資額と評価額の詳細は下の表の通りです。
2019年1月から毎月1万円ずつ積立投資を行った場合、2021年8月6日現在、32万円の投資額に対して評価額は以下の通りです。
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』
457,685円(+43.03%)
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』
461,726円(+44.29%)
『iFreeレバレッジ NASDAQ100』
779,273円(+143.52%)
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』
449,932円(+40.60%)
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』
438,694円(+37.09%)
最近は米国を中心に景気や株価のピークアウトもささやかれていますが、コロナ禍の世界的な金融緩和の恩恵もあり、どの投信も大変優秀な成績です。
中でも、近年好調なハイテク銘柄の比率が高い『iFreeレバレッジ NASDAQ100』の評価額は突出しています。
定額の積立投資の場合、基準価額が下がっているときは、より多くの口数を購入するチャンスでもあり、値動きの大きなレバレッジ型と積立投資の相性は悪くないとする見方もあるようです。
ただし、元本がふくらんでくると新規積立分の影響は薄れてきますし、一般的にはレバレッジ型は時間の経過とともに指数とのかい離が拡大し減価する傾向にあるため長期保有には向かないと言われています。
指数が上昇・下落をしながら動いた場合には、次第に基準価額が押し下げられることになるからです(当の大和アセットマネジメントの交付目論見書でも説明されています)。
レバレッジ型の商品特性について金融庁も注意喚起しています。
・ レバレッジ型・インバース型 ETF 等への投資にあたってご注意ください(PDF/金融庁)
レバレッジ型・インバース型 ETF 等は主に短期売買により利益を得ることを目的とした商品であり、投資経験が少ない個人投資家の方が中・長期の資産形成を目的としてレバレッジ型・インバース型 ETF 等を投資対象とする場合には十分な注意が必要です。
レバレッジ型は日次(1日)でレバレッジ倍(インバース型ならマイナスのレバレッジ倍)になるよう運用されているので、2日以上の期間ではレバレッジ倍にはならない可能性があります。
例(1)、例(2)のように株価(指数・青)が上下に動いて元に戻ってもレバレッジをかけた場合(レバレッジ指数・オレンジ)はマイナスになることも。
積立投資で投資額が小さな初期のうちは日々の変動がそれほど負担にならなくても、運用資産がふくらんできたら値動きの大きさに耐えられるでしょうか。
コロナ・ショックでは短期間のうちに株価が急反発することになりましたが、常にそうなるとは限らないのが怖いところですよね。
株価の下落や基準価額の低迷が長引いて資金流出が続いた場合、不本意なタイミングで繰上償還されてしまう恐れもあります。レバレッジをかけて損失が拡大したまま途中で運用がストップしてしまったら悲惨です。
NIKKEI STYLE(日経電子版)の記事では、レバレッジ型は「短期売買が主体のセミプロ向け」としています。
・指数横ばいでも損? レバレッジ型投信の値動きに迫る(NIKKEI STYLE)
一般NISAの非課税期間は5年ですが、もし中・長期の運用をめざすなら家計の固定費を見直す(東証マネ部)などして、レバレッジ型ではない通常のインデックスファンドの毎月の積立額を増やすほうが堅実かなという気もします。
おすすめ記事
米国株式インデックスファンドとレバレッジ型の運用実績の比較については下の記事も参考にしてください。・天国から地獄? 米国株式(S&P500/NASDAQ100)インデックスファンドをレバレッジ型と比較・評価 株価急落時の値動きは?
・米国株式(S&P500/NASDAQ100)インデックスファンドの積立投資の成績をレバレッジ型と比較・評価 コロナショックのように急反発するとは限らないのが怖いところ?
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