SBI証券の2021年2月の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)でベスト5の投資信託について、特徴と運用実績を簡単にまとめてみました。
つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度(金融庁)です。
記事の最後に「ほったらかし投資術」の解説動画も紹介しています。
SBI証券 つみたてNISA人気ランキングベスト5
SBI証券の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)のベスト5は下記の通りです(2021年2月1日~同年2月28日)。1位→(前回1位)SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
米国の株式に投資
2位→(前回2位)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
日本を含む世界の株式に投資
3位→(前回3位)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国の株式に投資
4位→(前回4位)ひふみプラス
国内外の株式に選別投資
5位→(前回5位)eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
新興国の株式に投資
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドほか特徴
類似のファンドを先に並び替えています。『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』(SBIAM)と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』が税込0.0938%程度、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が税込0.0968%以内です。
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(三菱UFJ国際投信)は、日本を含む世界の株式市場を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.1144%以内です。
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、新興国の株式市場を対象にした「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.187%以内です。
アクティブ運用の『ひふみプラス』(レオス・キャピタルワークス)は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に選別投資します。直販の『ひふみ投信』と同じマザーファンドを通じて運用されています。
国内だけでなく海外の企業にも投資先を広げています。
・国内最大級のアクティブファンド「ひふみ投信」、海外株投資で飛躍するレオス・キャピタルワークス(モーニングスター)
運用管理費用(年率)は税込1.078%以内です。
今回、取り上げた投資信託は原則として外貨建資産の為替ヘッジは行いません。信託期間はすべて無期限です。
米国株式・全世界株式・新興国株式・ひふみプラスの運用実績
インデックスファンド・ひふみプラスのチャートと騰落率
下のチャートは過去2年間の基準価額の推移(2019年3月6日~2021年3月5日)を比べたものです。起点の基準価額を1万円に統一しています。運用期間の短い『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』は除外しています。『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』を参考にしてください。
『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』も含めた騰落率の比較は下の表の通りです(2021年3月5日現在)。
コロナショック時の調整局面の下落率は2020年2月の天井から同年3月の底までの数字です。
インデックスファンドを活用した「ほったらかし投資術」について
インデックスファンドを活用した「ほったらかし投資術」について山崎元さんが動画で解説されています。・山崎 元「ほったらかし投資術」について(楽天証券トウシル)
詳しくは動画で説明されていますが、大まかな手順はまず生活防衛資金(普通預金)を確保する。残りの資金のうちリスクをとれる部分は、iDeCoやNISAなどの非課税制度を利用して内外のインデックスファンドに投資する。無リスクで運用したいお金は個人向け国債(変動10年)を中心に。バランス調整は追加投資・部分解約などの際についでに行う。
なるべく手間をかけず、合理的かつ効率的に運用するというのが趣旨のようです。
インデックス投資では「何もしない」ことが大事だとよく言われますよね。簡単なようで意外と難しい面もあるのの、長期目線で市場に居続けたほうが結局はリターンが大きい。
『全面改訂 ほったらかし投資術 』(朝日新書)の共著者の水瀬ケンイチさんのインタビューでもインデックス投資の要点についてわかりやすく解説されています。
・インデックス投資の元祖ブロガーは、どうやって株価暴落に耐えたのか 水瀬ケンイチさん(ITmediaビジネス)
おすすめ記事(積立投資の成績)
積立投資の成績は下の記事を参考にしてください。・『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』スリム米国株式(S&P500)やオール・カントリー、バランス(8資産均等型)と実質コスト、運用実績、積立投資の成績を比較・評価
・【インデックス投資】 国内株式・先進国株式・新興国株式をつみたてNISAで毎月1万円ずつ積み立てたら今いくら?
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