

今、話題のVR(仮想現実)を投資テーマにした『eMAXIS Neo バーチャルリアリティ』の運用実績を米国株式インデックスファンドと比較してみました。
比較の対象は『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』、『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』、『iFreeNEXT FANG+インデックス』です。
eMAXIS Neo バーチャルリアリティほか特徴
『eMAXIS Neo バーチャルリアリティ』(三菱UFJ国際投信)は、米国に上場しているバーチャルリアリティ関連企業の株式等を対象にした「S&P Kensho Virtual Reality Index」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税抜0.72%です。
・eMAXIS Neo バーチャルリアリティ 組入全銘柄をご紹介します(PDF/三菱UFJ国際投信)
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象にした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税抜0.088%以内です。
『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』(大和AM)は、「NASDAQ100指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
NASDAQ(ナスダック)は米国にある世界最大の新興企業向けの株式市場です。米国以外の企業を含みハイテク(IT)関連銘柄の比率が高いのが特徴です。「NASDAQ100指数」は時価総額上位100銘柄(金融銘柄を除く)で構成されています。
運用管理費用(年率)は税抜0.45%です。
『iFreeNEXT FANG+インデックス』(大和AM)は、次世代テクノロジーをベースに大きな影響力を持つ著名企業を対象にした「NYSE FANG+指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
同指数はフェイスブック、アップル、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグル(アルファベット)、アリババ(阿里巴巴)、バイドゥ(百度)、エヌビディア、テスラ、ツイッターの10社に等金額投資したポートフォリオで構成されています。
四半期(3・6・9・12月)ごとに等金額となるようリバランスを行ないます。
運用管理費用(年率)は税抜0.705%です。
今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジは行いません。信託期間は無期限です。
eMAXIS Neo バーチャルリアリティほか運用実績
下のチャートは『eMAXIS Neo バーチャルリアリティ』設定来2年2ヵ月半強の期間(2018年12月3日~2021年2月19日)で基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
騰落率の比較は下の表の通りです(2021年2月19日現在)。
コロナショック時の下落率は2020年2月20日~同3月17日(S&P500連動型のみ同2月21日~同3月24日)の数字、設定来騰落率は2年2ヵ月半強の数字です。
『eMAXIS Neo バーチャルリアリティ』の基準価額の急上昇ぶりには驚かされますが、過去2日で10%強も下落していたり値動きはかなり激しそうですね。
組入上位銘柄の株価急騰のニュースを調べてみるとコロナ禍で現場トレーニングの代替としてスマートグラスが採用されていたり、VRだけでなく自動車の自動運転に関わる技術が注目を集めていたり、あるいは保有していた株式の売却で巨額の利益を得ていたりと中には株価上昇の持続性に若干疑問を覚えてしまいそうな銘柄もありますね。
・スマートグラスのVuzix、株価が急騰 「ある企業」での採用が理由か(Mogura VR News)
・マイクロビジョンが急伸 「LIDAR」への期待高まる=米国株個別(みんかぶ)
・スリーディーシステムズの株価が高騰(セカプリ)
技術の進歩には夢がありますが、業界の動向に関心があって今後の成長に確信が持てないと値動きの大きさに振り回されることになりそうです。
・フェイスブックが「VR」に力を入れまくる理由 日本法人代表が語る「Oculus」新型機の進化(東洋経済)
新型コロナウイルスの感染拡大で、人と人との距離やコミュニケーションの取り方を変えざるをえない1年だった。そういう中でゲーム、スポーツ、音楽ライブなどのエンタメはもちろん、ビジネスの面でもVRの需要が出てきていると思う。<中略>例えば、ジョンソン・エンド・ジョンソン インスティテュート。医療従事者向けに教育を行う同社は、オキュラスを使って外科医の手術のトレーニングを実施している。
足元では米国の長期金利が上昇していてハイテク株が売られているのも気になるところでしょうか。長期保有を前提にするなら、業種の分散されている一般的なインデックスファンドのほうが安心感はあるかもしれませんね。
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・巣ごもり消費も追い風『iFreeActive ゲーム&eスポーツ』楽天・全世界株式や楽天・全米株式と実績比較 ビリビリ、AMD、エヌビディア、テンセント、ソニーなどを組み入れたアクティブファンドを評価
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