純資産が急伸中の『eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）』と『SBI・バンガード・S＆P500インデックス・ファンド』の特徴や運用実績を『eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）』と比較してみました。
すべて、つみたてNISA対象商品です。つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度（金融庁）です。
eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）ほか特徴
『eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）』（三菱UFJ国際投信）と『SBI・バンガード・S＆P500インデックス・ファンド』（SBIアセットマネジメント）は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S＆P500指数」（円換算ベース）に連動する投資成果をめざします。投資信託を保有中の運用管理費用（年率）は『eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）』が税込0.0968％以内、『SBI・バンガード・S＆P500インデックス・ファンド』が税込0.0938％程度です。
『eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）』（三菱UFJ国際投信）は、日本を含む世界（先進国23ヵ国と新興国27ヵ国）の株式市場を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」（円換算ベース）に連動する投資成果をめざします。
投資信託を保有中の運用管理費用（年率）は税込0.1144％以内です。
今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は無期限です。
米国株式と全世界株式の運用実績
下のチャートは後発の『eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）』設定来2年4ヵ月強の期間（2018年10月31日～2021年3月9日）で基準価額の推移を『eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）』と比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
『SBI・バンガード・S＆P500インデックス・ファンド』も含めた騰落率の比較は下の表の通りです（2021年3月9日現在）。
コロナ・ショック時の調整局面の下落率は2020年2月21日～同年3月24日の数字、設定来騰落率は2年4ヵ月強の数字です。
2021年3月9日現在の純資産総額は『eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）』3,051.89億円（2018年7月3日設定）、『SBI・バンガード・S＆P500インデックス・ファンド』1,406.92億円（2019年9月26日設定）、『eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）』1,185.10億円（2018年10月31日設定）です。
米国株式インデックスファンドに投資するにせよ、全世界株式インデックスファンドに投資するにせよ、長期で資産運用に挑戦するなら自分自身のリスク許容度と相談が必要ですよね。
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| グローバル株式と債券への異なる資産配分による ベスト、ワースト、平均リターン 1988年～2013年 「バンガードの4つの基本原則」より引用 |
ある程度までは株式の比率が高いほど長期運用における平均リターンが向上する傾向にありますが、リスク（リターンのぶれ）も大きくなります。
資産全体の値動きを穏やかにするには債券（代替として個人向け国債や預貯金を含む）への分散も欠かせないですよね。
米国株式と全世界株式の積立投資の成果は？
毎月1日を積立日に設定しています（約定日は翌営業日）。1日が休日の場合は後ずれします。下のチャートは『eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）』と『eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）』を毎月1万円ずつ積み立てた場合の投資額（元本）と評価額の推移を示しています（2019年1月7日～2021年3月9日）。
各年月の投資額と評価額は約定日の数字ですが、最新月のみ2021年3月9日時点の数字です。
各年月の投資額と評価額の詳細は下の表の通りです。
2019年1月から2年2ヵ月強の積立投資（毎月1万円）の評価額は、2021年3月9日現在、27万円の投資額に対して以下の通りです。
『eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）』
345,715円（+28.04％）
『eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）』
340,984円（+26.29％）
コロナ・ショックがあったにもかかわらず、その後の急反発でどちらも大幅なプラスになっています。
マーケットが動揺しているときでも冷静な判断力を保つためには、預貯金等の安全資産や生活防衛資金の備えも欠かせませんよね。
・資産「2000万円」づくり 手堅い投信の長期積み立て（NIKKEI STYLE）
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