運用管理費用(信託報酬)の引き下げられた(PDF)『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』の実質コストや運用実績をライバルと比較してみました。
税込0.61%±0.02%(概算)→ 税込0.57%±0.02%程度(2020年3月11日以降)
比較の対象は『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』と『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』です。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドほか特徴
『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』(セゾン投信)は、世界30ヵ国以上の株式と10ヵ国以上の債券に分散投資します。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税込0.57%±0.02%程度です。解約時の信託財産留保額(0.1%)が設定されています。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 2020年2月末構成比と基本投資割合 |
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』(ニッセイAM)は、日本と先進国の株式および債券に分散投資します。
運用管理費用(年率)は税込0.154%です。
4資産均等型 基本投資割合 |
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』(三菱UFJ国際投信)は、日本と先進国と新興国の株式および債券、日本と先進国のREIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。
運用管理費用(年率)は税込0.154%以内です。
8資産均等型 基本投資割合 |
今回、取り上げた投資信託は、原則として外貨建資産の為替ヘッジは行いません。信託期間は、すべて無期限です。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドほか実質コスト
少数第3位未満は四捨五入しています |
運用管理費用(信託報酬)以外に売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用(保管費用、監査費用等)を含めたものが実質コストになります。
上記の数字は推計による概算値であることに注意してください。
『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』の実質コスト(年率 0.571%±0.020%程度)は第13期(2018年12月11日~2019年12月10日)の1万口当たりの費用明細(PDF)の信託報酬以外の諸経費に現時点のファンドと投資対象ファンドの信託報酬の合計を加えています。
信託報酬以外の諸経費 0.001% + 信託報酬の合計 0.570%±0.020%程度 = 0.571%±0.020%程度
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』の実質コスト(年率 0.179%)は、第5期(2018年11月21日~2019年11月20日)の運用報告書の1万口当たりの費用明細(PDF)に現時点の信託報酬率を当てはめています。
信託報酬以外の諸経費 0.025% + 信託報酬 0.154% = 0.179%
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の実質コスト(年率 0.220%)は第2期(2018年4月26日~2019年4月25日)の1万口当たりの費用明細(PDF)に現時点の信託報酬率を当てはめています。
信託報酬以外の諸経費 0.066% + 信託報酬 0.154% = 0.220%
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドほか運用実績
下のチャートは最後発の『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』設定来2年10ヵ月強の期間(2017年5月9日~2020年3月19日)で基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2017年5月9日~2020年3月19日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2020年3月19日現在)。
設定来騰落率は後発の『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』設定来2年10ヵ月強の数字です。
2020年3月19日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません |
老舗ファンドである『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』は先進国を中心に株式と債券に分散していて、新興国債券や国内外のREITには投資しないなど保守的な資産配分ですが、マーケットが混乱しているときはそれが強みにもなっているのかもしれませんね。
直近は株式以上にREIT(不動産投資信託証券)が値下がりしているので、『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の下落幅が大きくなっています。
一般的にREITはミドルリスク・ミドルリターンと言われていますが、市場規模が小さいため投資資金の流出入にともなって株式以上に値動きが大きくなる場合もあるようです。
○は年間リターンの平均値 過去のデータは将来の成績を保証するものではありません 野村AM「投信アシスト」より |
リーマン・ショックを含む2003年3月31日から2020年2月28日までの任意の連続1年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。○は年間リターンの平均値です。
『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』設定来の基準価額の推移(2007年3月末~2020年2月末)は下のチャートの通りです。
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません 2020年2月度運用レポートより |
世界的な金融危機であるリーマン・ショックの際は基準価額が落ち込んで停滞していますが、その後、力強く回復しています。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドほか積立投資の成績
つみたてNISAのスタートした2018年1月から、毎月1日を積立の設定日にしています。『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』の約定日は翌々営業日、それ以外は翌営業日です。1日が休日の場合は後ずれします。
通算成績を計算する現時点の基準価額をもとに各年月の損益と評価額を算出しています。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
過去の実績は将来を保証するものではありません |
4資産均等型
過去の実績は将来を保証するものではありません |
8資産均等型
過去の実績は将来を保証するものではありません |
2018年1月から始まったつみたてNISAで毎月1万円ずつ積立投資を行った場合、27万円の投資額に対して2020年3月19日現在の評価額は以下の通りです。
『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』
253,718円(-6.03%)
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』
244,500円(-9.44%)
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』
221,681円(-17.90%)
下の図表のように定額の積立投資の場合、基準価額が下がっているときは、より多くの口数を購入するチャンスでもありますが、冷静な判断力を保つためには預貯金等の安全資産や生活防衛資金の備えも欠かせませんよね。
出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」 4ページより |
・波乱相場こそ 長期積み立て投資が強みを発揮(NIKKEI STYLE)
・「やっぱり継続は力なり」 代表 中野からのメッセージ(セゾン投信)
おすすめ記事
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』と8資産均等型、全世界株式、先進国株式、米国株式の比較は下の記事をご覧ください。・【インデックス投資】8資産均等型、全世界株式、先進国株式、米国株式(S&P500)と比較・評価 オーソドックスな4資産均等型バランスファンドも意外と悪くない?
主要な資産のリーマン・ショックを含む期間の積立投資の成績は下の記事を参考にしてください。
・国内株式・先進国株式・新興国株式・8資産均等型の金融危機を含む過去15年間、毎月1万円の積立投資の成果(評価額)は?
【Amazon】半値になっても儲かる「つみたて投資」【電子書籍】[ 星野泰平 ]
【楽天Kobo】税金がタダになる、おトクな 「つみたてNISA」「一般NISA」活用入門【電子書籍】[ 竹川美奈子 ]
ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログ
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログ
ブログ村 米国株
米国株が話題のブログ
0 件のコメント:
コメントを投稿