設定から3年が経過した『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』の特徴と運用実績を一般的な米国株式インデックスファンドと比較してみました。
比較の対象は「S&P500指数」連動型の『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』、「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」連動型の『iFree NYダウ・インデックス』です。
配当貴族ほか米国株式の特徴
『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』(SMTAM)は、25年以上連続して増配している銘柄を対象とした「S&P500配当貴族指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税抜0.550%です。
2019年8月末月報より |
『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』(ブラックロック)と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』が税抜0.375%、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が税抜0.150%です。
2019年8月末月報より |
『iFree NYダウ・インデックス』(大和投資信託)は、米国を代表する優良30銘柄を対象とした「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税抜0.225%です。
2019年8月末月報より |
今回、取り上げた投資信託は、為替変動リスクを軽減する為替ヘッジを原則として行いません。信託期間は、すべて無期限です。
配当貴族ほか米国株式の運用実績
下のチャートは、『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』の過去3年間(2016年9月21日~2019年9月20日)の基準価額の推移を「S&P500指数」連動型や「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」連動型と比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2016年9月21日~2019年9月20日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』も加えた騰落率の比較は下の表の通りです(2019年9月20日現在)。
調整局面での下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字です。
2019年9月20日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
設定直後はややさえない印象もあった『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』ですが、直近の過去1年間は競合の米国株式インデックスファンドより底堅い成績になっています。
貿易摩擦や景気後退懸念に対する警戒感が根強い中、連続増配企業の安定感が評価されている面もあるのでしょうね。
・楽天証券トウシル「配当貴族は輝きを増す?市場は景気後退入りを警戒」(WEB)
・SMTAM「SMT 米国株配当貴族インデックス・オープンほかファンドレポート」(PDF)
『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』のファンドレポートでは、相対的に高い配当利回りにより運用収益の下支え効果が期待できるともアピールしています。
ただ、堅調な成績ゆえに割高になっていないかは気になるところかもしれませんね。運用管理費用は比較的低廉ですが、最近の超低コストなインデックスファンドに比べると若干見劣りします。
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