先進国株式インデックスファンド3種の実質コストと運用実績を比較してみました。
比較の対象は『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』、『たわらノーロード 先進国株式』です。
『たわらノーロード 先進国株式』の信託報酬(運用管理費用)は、2019年10月1日の引き下げによりライバルと同水準(年率 税抜0.0999%)になる予定です。
3つとも、つみたてNISA対象商品です。つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
金融庁のリーフレット(PDF)や「つみたてNISA早わかりガイドブック」(PDF)の解説がわかりやすいです。
先進国株式インデックスファンドの特徴
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(ニッセイAM)、『たわらノーロード 先進国株式』(アセットマネジメントOne)は、日本を除く主要先進国の株式市場を対象にした「MSCI コクサイ・インデックス」(円換算ベース・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。ベンチマークの指数は先進国22ヵ国の大型株と中型株1,327銘柄で構成されています(2019年8月末現在)。
MSCI コクサイ・インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比 2019年8月末現在 |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスほか実質コスト
項目ごとに小数第3位未満は四捨五入しています |
信託報酬(運用管理費用)以外に売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用(保管費用、監査費用など)を合わせたものが実質コストになります。
上の表の数字は運用報告書の1万口当たりの費用明細に最新の信託報酬率等を当てはめています。あくまで概算値の比較であることに留意してください。
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の実質コスト(年率 0.184%)は、第2期(決算日 2019年4月25日)の運用報告書の1万口当たりの費用明細に2019年6月25日変更後の信託報酬率(※)を当てはめています。
※『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は受益者還元型の信託報酬を導入しています。
実際には純資産総額に応じて500億円未満の部分は税込0.107892%(税抜0.0999%)、500億円以上1,000億円未満の部分は税込0.102492%(税抜0.0949%)、1,000億円以上の部分は税込0.097092%(税抜0.0899%)になります。
2019年9月17日現在、同ファンドの純資産総額は581.88億円です。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の実質コスト(年率 0.191%)は、第5期(決算日 2018年11月20日)の運用報告書の1万口当たりの費用明細に2019年6月27日変更後の信託報酬率と2018年11月21日変更後の監査費用を当てはめています。
『たわらノーロード 先進国株式』の実質コスト(年率 0.143%)は、第3期(決算日 2018年10月12日)の運用報告書の1万口当たりの費用明細に2019年10月1日変更予定の信託報酬率(※)を当てはめています。
※「たわらノーロード」一部ファンドの信託報酬率を引き下げ(PDF)
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスほか運用実績
下のチャートは先進国株式インデックスファンド3種の中で最古参の『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』設定来5年9ヵ月弱(2013年12月10日~2019年9月17日)の基準価額の推移です。基準価額の推移 2013年12月10日~2019年9月17日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年9月17日現在)。調整局面の下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字、上昇率は2018年12月25日~2019年4月24日の数字です。
2019年9月17日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
2019年9月17日現在、純資産総額は『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』が581.88億円、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』が1,348.89億円、『たわらノーロード 先進国株式』が391.48億円に達しています。
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は、純資産総額の伸長に合わせた受益者還元型の信託報酬の適用拡大が楽しみですね。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は、運用成績に重大な影響を与えるほどではないものの、過去に何度かベンチマークからのかい離が目立ったことがあるのが若干気になります。
『たわらノーロード 先進国株式』は、2019年10月1日の信託報酬引き下げにより運用成績の向上に期待しています。
・『たわらノーロード 先進国株式』『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』信託報酬率引き下げ後の運用実績をライバル(スリム先進国、SBI・バンガード)と比較・評価
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