2018年1月からスタートした、つみたてNISAの2019年4月末時点での損益を確認してみました。
また、つみたてNISAで積み立てている先進国株式インデックスファンドや新興国株式インデックスファンドの長期での運用成績についても簡単にまとめてみました。
つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。2037年まで毎年40万×20年間の非課税投資枠を利用することができます。
制度の詳細については金融庁のWEBサイトで解説されています。
つみたてNISAの損益
つみたてNISAでは、先進国株式インデックスファンドと新興国株式インデックスファンドをおよそ75%:25%の割合で積み立てています。2019年4月末現在、好調な先進国株式の比率が若干上振れしています。
つみたてNISA 資産別構成比 2019年4月末現在 |
2018年1月から始めたつみたてNISAの損益は、昨年末の赤字から回復し、2019年4月末現在では若干のプラスになっています。
2019年4月26日現在 |
先進国株式と新興国株式の基準価額の推移
下のグラフは、先進国株式インデックスファンドと新興国株式インデックスファンドの基準価額の推移(2017年7月31日~2019年4月26日)です。後発の新興国株式インデックスファンド設定来1年9カ月弱の比較(日次ベース)です。起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2017年7月31日~2019年4月26日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
もう少し長期での比較(2009年10月末~2019年4月末)は下のグラフ(月末ベース)の通りです。
起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2009年10月末~2019年4月末 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
先進国株式と新興国株式の年間リターン
下の図表は、先進国株式と新興国株式の過去の指数データによる年間リターンの試算です。やはり先進国株式より新興国株式のほうが年間リターンのぶれ幅が大きいようです。
○は年間リターンの平均値 過去のデータは将来の成績を保証するものではありません 野村アセットマネジメント「投信アシスト」より |
2003年3月31日から2019年3月29日までの任意の連続1年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。○は年間リターンの平均値です。
先進国株式と新興国株式の過去15年の積立投資の成績
先進国株式と新興国株式の過去の指数データを使った15年の積立投資の試算では以下のような結果でした。大和証券投資信託委託の「iツール」のドルコスト平均法シミュレーションを利用しています。
国際的な金融危機であるリーマン・ショックをはさんだ2004年4月末から2019年3月末までの15年間の積立投資では、2019年3月末時点で180万円の元本に対して評価額は先進国株式が約384万円(+113.1%)、新興国株式が約300万円(+66.5%)でした。
過去の指数データに基づいたシミュレーションは、売買手数料、税金等の費用は考慮していません。過去のデータは将来の運用成績を保証するものではありません。
まとめ
現在は先進国株式に対し新興国株式の劣後が目立っていますが、先進国株式がむしろ割高で新興国株式のほうが割安な可能性もあるでしょうか。悩んでしまいますね。長い目で見れば世界経済に占める新興国の存在感はますます大きくなっていくでしょうから、新興国株式の巻き返しに期待したいところですが、果たして?
取りこぼしを少なくしたいという意味では、投資先を世界に幅広く分散しておいたほうが安心感があるかもしれませんね。
G7(カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国)
E7(ブラジル、中国、インド、インドネシア、メキシコ、ロシア、トルコ)
出典:PwC「2050年の世界 長期的な経済展望:世界の経済秩序は2050年までにどう変化するのか?」(PDF)6ページより引用
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