2019年5月14日に信託報酬率の引き下げが実施された『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』に続いて、『iFree TOPIXインデックス』も信託報酬率の引き下げが発表されました(PDF)。
『iFree TOPIXインデックス』の信託報酬率は、2019年6月13日より『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』(※)と同率の税抜0.140%(税込0.1512%)へ変更されます。
競合するインデックスファンドやアクティブファンドの『ひふみプラス』と実質コストや運用実績を比較してみました。
※ 『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』の信託報酬率は、純資産総額500億円未満の部分は税抜0.140%、500億円以上1,000億円未満の部分は税抜0.135%、1,000億円以上の部分は0.130%です。
2019年5月17日現在の純資産総額は80億円強なので、受益者還元型の信託報酬率が適用されるのはだいぶ先になりそうです。
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)ほか特徴
『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』、『iFree TOPIXインデックス』、『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』は、東京証券取引所の第一部に上場されている全銘柄を対象にした「東証株価指数(TOPIX)」に連動する投資成果をめざします。2019年4月末月報より |
アクティブ運用の『ひふみプラス』は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に選別投資します。直販の『ひふみ投信』と同じマザーファンドを通じて運用されています。
国内企業だけでなく海外企業にも投資先を広げています。外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。
2019年4月末月報より |
今回、取り上げた投資信託の信託期間は無期限です。
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)ほか実質コスト
項目ごとに小数第3位未満は四捨五入 |
上記は運用報告書の1万口当たりの費用明細の抜粋を1年相当にそろえ、最新の信託報酬率等を当てはめたものです。
『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』は、第1期(2017年2月27日~2018年4月25日)の運用報告書の1万口当たりの費用明細を1年相当に改めて、2019年5月14日変更後の信託報酬率を当てはめています。
『iFree TOPIXインデックス』は、第2期(2017年9月20日~2018年9月19日)の運用報告書の1万口当たりの費用明細に2019年6月13日変更予定の信託報酬率を当てはめています。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』は、第4期(2018年2月21日~2019年2月20日)の運用報告書の1万口当たりの費用明細に2019年2月21日変更後の監査費用を当てはめています。
『ひふみプラス』は、第7期(2017年10月3日~2018年10月1日)の運用報告書の1万口当たりの費用明細を1年相当に改めています。
『ひふみプラス』の1万口当たりの費用明細には純資産総額に応じた信託報酬の逓減(下限0.8424%)が反映されていないので実際にはもう少し実質コストは下がるはずですが、インデックスファンドに比べれば割高なのは否めないでしょうか。
・ひふみプラス 運用報告書に純資産総額に応じた信託報酬の逓減が反映されていない件について問い合わせてみました
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)ほか運用実績
下のグラフは、『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』設定来(2017年2月27日~2019年5月17日)の基準価額の推移をアクティブファンドの『ひふみプラス』と比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2017年2月27日~2019年5月17日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
下のグラフは、『iFree TOPIXインデックス』設定来(2016年9月8日~2019年5月17日)の基準価額の推移をアクティブファンドの『ひふみプラス』と比べたものです。
起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2016年9月8日~2019年5月17日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
競合のインデックスファンドも含めた騰落率の比較は下の表の通りです(2019年5月17日現在)。
特定期間の下落率は2018年10月2日~2018年12月25日の数字、上昇率は2018年12月25日~2019年5月17日の数字です。
2019年5月17日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』などインデックスファンドの騰落率が僅差な一方で、中小型株が過半数を占める『ひふみプラス』は良くも悪くも値動きが大きいですね。
・信託報酬引き下げ!『eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)』『iFree 日経225インデックス』実質コストや運用実績をニッセイやひふみプラスと比較
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