『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の実質コストや運用実績を『eMAXIS Slim 全世界株式』3種と比較してみました。
比較の対象は『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』、『eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)』、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』です。
すべて、つみたてNISA対象商品です。つみたてNISAについては金融庁のリーフレット(PDF)や「つみたてNISA早わかりガイドブック」(PDF)がわかりやすいです。
楽天・全世界株式ほか実質コストは?
小数第3位未満は四捨五入 |
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の実質コストは、2019年1月31日付の「運用報告書「1万口当たりに費用明細」の経過について」(PDF)から推計した概算値です。日数ではなく信託報酬率から推計した場合の実質コストは年率0.332%です。
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の実質的な投資対象である「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(VT)の2019年2月26日付の経費率改定(0.10% → 0.09%)を反映しています。
・2019年バンガードETFおよび米国籍投資信託の経費率改定のお知らせ
『eMAXIS Slim 全世界株式』3種は決算前のため、関連ファンド(eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、同 先進国株式インデックス、同 新興国株式インデックス)の第1期運用報告書と各ファンドの2019年1月末月報の資産構成や基本投資割合から実質コストの概算値を推計しています。
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の国内株式部分のベンチマークは「MSCI ジャパン・インデックス」ですが、新設定のため「TOPIX」で代用しています。
「eMAXIS Slim」シリーズの信託報酬以外の諸経費(売買委託手数料、有価証券取引税など)は国内株式(TOPIX)が年率0.060%、先進国株式が年率0.079%、新興国株式が年率0.185%とやはり新興国のコストが高めです(第1期運用報告書より年率を推計)。
そのため『eMAXIS Slim 全世界株式』3種の信託報酬(運用管理費用)は年率0.15336%(税込)と同率ですが、諸経費を含めた実質コストでは新興国の比率が高い『eMAXIS Slim 全世界株式(3資産均等型)』が若干劣勢です。
楽天・全世界株式ほか実質コスト運用実績
下のグラフは、最後発の『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』設定来(2018年10月31日~2019年3月8日)で基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2018年10月31日~2019年3月8日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年3月8日現在)。
2019年3月8日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
まとめ
推計による概算値の比較では、『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の実質コスト(年率0.342%)は『eMAXIS Slim 全世界株式』3種(年率0.244~0.261%)より若干高めな可能性があります。『eMAXIS Slim 全世界株式』3種の中では、新興国の比率の高い『eMAXIS Slim 全世界株式(3資産均等型)』の実質コストがやや割高なようです。
運用実績は、『eMAXIS Slim 全世界株式(3資産均等型)』を除き、短期間の比較では基準価額の推移に目立った差はなく騰落率も比較的小差にとどまっています。
【楽天Kobo】お金は寝かせて増やしなさい【電子書籍】[ 水瀬ケンイチ ]
【Amazon】はじめての積立て投資1年生 月1万円からコツコツはじめて増やせるしくみがわかる本【電子書籍】[ 竹内弘樹 ]
ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログ
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログ
ブログ村 米国株
米国株が話題のブログ
0 件のコメント:
コメントを投稿