米国株式を幅広くカバーした『楽天・全米株式インデックス・ファンド』と連続増配銘柄を対象にした『SMT 米国株配当貴族インデックス･オープン』の特徴と実績を比較してみました。
調整が続いていた株式市場は直近は反発していますが、世界経済の減速懸念も根強い中で現在の運用実績を確認してみました。
楽天・全米株式ほか特徴は？
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』（愛称：楽天・バンガード・ファンド（全米株式））は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100％をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」（円換算ベース）に連動する投資成果をめざします。 |
| 2018年12月末現在（2019年1月末月報より） |
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| 楽天・全米株式インデックス・ファンド 業種別構成比 2018年12月末現在（2019年1月末月報より） |
『SMT 米国株配当貴族インデックス･オープン』は、25年以上連続して増配している銘柄を対象とした「S＆P500配当貴族指数」（円換算ベース）に連動する投資成果をめざします。
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| 2018年1月末月報より |
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| S＆P500配当貴族指数 業種別構成比 2019年1月末現在 |
今回、取り上げた投資信託は、原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は、どちらも無期限です。
楽天・全米株式ほか費用
投資信託を保有中の運用管理費用（信託報酬）は下記の通りです。どちらも年率（税込）です。『楽天・全米株式インデックス・ファンド』
0.1696％
『SMT 米国株配当貴族インデックス･オープン』
0.5940％
諸経費も含めた実質コスト（年率）は『楽天・全米株式インデックス・ファンド』が0.240～0.245％程度（第2期途中経過から推計）なのに対し、『SMT 米国株配当貴族インデックス･オープン』は0.659％程度（第5期運用報告書から推計）です。
・第2期の途中経過から実質コストを再計算『楽天・全米株式インデックス・ファンド』iFree S＆P500／NYダウと実績も比較
購入時手数料は『SMT 米国株配当貴族インデックス･オープン』のみ設定されています（税込3.24％）。
購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、SBI証券
楽天・全米株式ほか運用実績
下のグラフは『楽天・全米株式インデックス・ファンド』設定来（2017年9月29日～2019年2月18日）の基準価額の推移を『SMT 米国株配当貴族インデックス･オープン』と比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
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| 基準価額の推移 2017年9月29日～2019年2月18日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです（2019年2月18日現在）。
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| 2019年2月18日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
上記の期間の騰落率では『楽天・全米株式インデックス・ファンド』よりも『SMT 米国株配当貴族インデックス･オープン』のほうが優勢でした。
貿易摩擦や景気減速への警戒感からディフェンシブな銘柄に投資資金が集まっているのでしょうか。
・配当貴族の戻りに注目！日本の連続増配銘柄は？（トウシル）
上記のトウシル（楽天証券）の記事で米国の配当貴族指数や銘柄についても言及されています。
まとめ
直近の運用実績は米国株式を幅広くカバーした『楽天・全米株式インデックス・ファンド』よりも、増配を続ける老舗企業を組み入れた『米国株配当貴族インデックスファンド』のほうが好調のようです。連続増配の安定感のある保守的な銘柄が買われているということは、それだけ先行きに慎重な見方の人が増えているということでもあるのかもしれません。もっとも、債券の利回りが魅力的になれば配当貴族銘柄よりもそちらへ投資資金が移動することも考えられます。
・弱気相場に強い？『楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド』を楽天・全米株式やSMT 米国株配当貴族、ニッセイ外国株式と比較
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