アジアのフロンティア諸国を投資対象にした『ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド』の特徴と運用実績を新興国株式インデックスファンドと比較してみました。
比較対象は『eMAXIS 新興国株式インデックス』と『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』です。
『ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド』はSBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)でも取り扱っています。
ハーベスト アジア フロンティア株式ほか特徴
『ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド』は、外国投資信託「ハーベスト・アジア フロンティア エクイティファンド クラスJ」を通じて、アジアのフロンティア諸国(バングラデシュ、モンゴル、カザフスタン、スリランカ、ベトナム等)の株式に投資します。2019年1月末月報より 銘柄数は2017年12月末現在 第7期運用報告書より |
国・地域別構成比 2019年1月末月報より |
『eMAXIS 新興国株式インデックス』と『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は、新興国の株式市場を対象にした「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
ベンチマークの指数はアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の24ヵ国・地域で構成されています。
2019年1月末月報より |
2019年1月末月報より |
今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は無期限です。
ハーベスト アジア フロンティア株式ほか費用
購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、SBI証券、楽天証券などのネット証券(インターネットコース)では無料の場合もあります。
個人型確定拠出年金(iDeCo)は原則ノーロード(購入時手数料なし)です。
ハーベスト アジア フロンティア株式ほか運用実績
下のグラフは『ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド』と『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』の過去1年間(2018年2月28日~2019年2月27日)の基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年2月27日現在)。
2019年2月27日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
『ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド』は設定来(2011年10月28日~2019年2月27日)およそ7年4ヵ月の成績では『eMAXIS 新興国株式インデックス』を大幅に上回るものの、最近の運用実績では逆に劣後が目立つようです。
フロンティア諸国は株式市場の規模が小さいので良くも悪くも投資資金の流出入にともなって変動が激しくなりがちなのでしょうね。
参考記事
・『楽天・新興国株式インデックス・ファンド』の出足の成績は?SBI、eMAXIS Slim、iFree、iTrustと比較・SBI、楽天証券iDeCo『ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け)』ニッセイ外国株式、楽天・全世界/全米株式と実績比較 MSCIコクサイを上回ることをめざすアクティブ投信の実力は?
まとめ
『ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド』は、新興国株式インデックスファンドに含まれないフロンティア諸国に投資可能なアクティブファンドです。リスク許容度が高めなら青田買いも面白いかもしれませんね。ただ、手堅く行きたいなら、一般的な先進国株式インデックスファンドと新興国株式インデックスファンドの組み合わせでも世界46ヵ国に分散投資が可能です。
つみたてNISAをきっかけに最近は新興国株式インデックスファンドも一層の低コスト化が進んでいますから、『ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド』の年率2%を超える運用管理費用はやはり重荷に感じてしまうでしょうか。
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