※ 記事を更新しました(2019年6月27日)。
設定から5年が経過した『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の運用実績を全世界株式(除く日本)インデックスファンドと比較してみました。
比較対象は『eMAXIS 全世界株式インデックス』と『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』です。
また過去の指数データでそれぞれのリターンとリスクの水準を確認してみました。
外国株式と全世界株式(除く日本)の特徴は?
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。2019年5月末月報より |
『eMAXIS 全世界株式インデックス』と『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』は、日本を除く先進国と新興国の株式市場を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2019年5月末月報より |
今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は無期限です。
外国株式と全世界株式(除く日本)の費用は?
投資信託を保有中の運用管理費用(信託報酬)は下記の通りです。すべて年率(税抜)です。『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』
0.0999%
『eMAXIS 全世界株式インデックス』
0.6000%
『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』
0.1420%
上記の投資信託は購入時手数料はありません。解約時の信託財産留保額は『eMAXIS 全世界株式インデックス』(0.05%)のみ設定されています。
外国株式と全世界株式(除く日本)の運用実績は?
下のチャートは『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』設定来およそ5年6ヵ月半(2013年12月10日~2019年6月26日)の基準価額の推移を『eMAXIS 全世界株式インデックス』と比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2013年12月10日~2019年6月26日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
下のチャートは後発の『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』設定来1年3ヵ月強(2018年3月19日~2019年6月26日)で基準価額の推移を比べたものです。
起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2018年3月19日~2019年6月26日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年6月26日現在)。
2019年6月26日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
新興国株式がさえないこともあり、過去の5年の騰落率は『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』が+45.2%なのに対し、『eMAXIS 全世界株式インデックス』は+39.7%でした。
外国株式と全世界株式(除く日本)のリターンとリスクの水準は?
外国(先進国)株式と全世界株式(除く日本)に準拠したポートフォリオのリターン(投資収益率)とリスク(投資収益率のぶれ)の水準は下記の通りです。全世界株式(除く日本)は外国(先進国)株式85%:新興国株式15%という比率で試算しています。
過去のデータは将来の成績を保証するものではありません 野村アセットマネジメント「投信アシスト」より |
2003年3月31日から2019年5月31日までの指数データによるシミュレーションでは、外国(先進国)株式より全世界株式(除く日本)のほうが若干リターンもリスクも高めでした。
各ポートフォリオの年間リターンは下の図表の通りです。
○は年間リターンの平均値 過去のデータは将来の成績を保証するものではありません 野村アセットマネジメント「投信アシスト」より |
2003年3月31日から2019年5月31日までの任意の連続1年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。○は年間リターンの平均値です。
売買手数料、税金等の費用は考慮していません。過去の指数データは将来の運用成績を保証するものではありません。
まとめ
2018年のGDP(国民総生産)総額比では新興国の占める比率は世界全体のおよそ4割に達します。その一方で、日本を含む世界の株式市場の時価総額比で新興国の占める比率は1割前後にとどまります。いずれ新興国の株式市場もその経済力に見合った規模にまで成長すると考えるなら、やはり新興国株式も投資対象から外すことはできないでしょうか。
イギリスのコンサルティング会社PwCの2050年にかけての主要国のGDP予測では、1位中国、2位インド、3位米国、4位インドネシア、5位ブラジル、6位ロシア、7位メキシコ、8位日本、9位ドイツ、10位英国と新興国の更なる躍進を予測しています。
もっとも、現状では新興国は先進国ほど投資環境の整備が進んでおらず投資コストも高めです。先進国の企業もグローバルに活動していますから、青田買いはしないというのも合理的な選択肢ではあるかもしれませんね。
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