※ 記事を更新しました(2018年12月27日)。
世界経済の減速懸念から株式市場が軟調です。直近では株価が乱高下するなど不透明感が強まっています。
つみたてNISAのスタートした2018年1月からの積立投資の通算成績を確認してみました。
今回、取り上げる投資信託は『楽天・全米株式インデックス・ファンド』、『iFree S&P500インデックス』です。
参考までに『iFree NYダウ・インデックス』や『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の成績も一緒に確認します。
残念ながら、今のところ「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」や「S&P500配当貴族指数」連動型のインデックスファンドは、つみたてNISA対象商品にはなっていません。
楽天・全世界株式ほか投資信託の特徴は?
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VTI)を実質的な投資対象にしています。
実質的な投資対象ファンドVTIのポートフォリオ 2018年10月末現在(同年11月末月報より) |
『iFree S&P500インデックス』は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年11月末月報より |
『iFree NYダウ・インデックス』は、米国を代表する主要30銘柄を対象とした「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年11月末月報より |
『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』は、25年以上連続して増配している銘柄を対象とした「S&P500配当貴族指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年11月末月報より |
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年11月末月報より |
2018年11月末月報より |
今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジは行いません。信託期間はすべて無期限です。
楽天・全米株式ほか投資信託の費用は?
投資信託を保有中の運用管理費用(信託報酬)は下記の通りです。『楽天・全米株式インデックス・ファンド』
税込0.16960%(年率)
『iFree S&P500インデックス』
税込0.24300%(年率)
『iFree NYダウ・インデックス』
税込0.24300%(年率)
『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』
税込0.59400%(年率)
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』
税込0.11772%(年率)
『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』のみ購入時手数料(上限3.24%)が設定されていますが、SBI証券、楽天証券などのネット証券(インターネットコース)では無料の場合もあります。
上記の投資信託は解約時の信託財産留保額はありません。
参考記事
・『楽天・全米株式』『楽天・米国高配当株式』実質コストと運用実績を競合する米国株投信と比較
楽天・全米株式ほか積立投資の通算成績は?
毎月1日を積立の設定日にしています(約定日は翌営業日)。1日が休日の場合は後ずれします。2018年1月から始まったつみたてNISAでは毎月およそ3万3千円(33,333円)まで積立可能です(年間40万円)。
端数は四捨五入しています 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
米国株式インデックスファンドの中では『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』のマイナス幅が控えめです。
先進国株式インデックスファンドである『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の成績は下記の通りです。
端数は四捨五入しています 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
「2018年1月に一括投資」した場合と「積立投資の通算成績」の比較は、下の表の通りです。
2018年12月26日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
上記の期間では一括投資より積立投資のほうが優勢ですが、市場が好調で上昇が続いている局面では積立投資が機会損失になる場合もあります。
参考記事
・株価急落で積立投資の成績は?『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』『同 先進国株式』『同 新興国株式』楽天・全世界株式や8資産均等型バランスファンドも一緒に確認
まとめ
つみたてNISAが2018年1月からスタートしましたが、直近の株価急落もあり同年12月26日現在、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(-14.41%)も『iFree S&P500インデックス』(-13.88%)も積立投資の通算成績はマイナスに沈んでいます。参考までに一緒に積立投資の成績を確認した『iFree NYダウ・インデックス』(‐12.30%)、『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』(‐9.47%)、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(-13.88%)、すべてマイナスでした。
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』が実質的な投資対象にしている海外ETF(VTI)は大型株から小型株まで幅広くカバーしていて3,600銘柄以上を組み入れています。
一方、『iFree S&P500インデックス』は大型株を中心に約500銘柄で構成されています。
組入銘柄数には大きな開きがありますが、中小型株は時価総額が小さいので値動きにそこまで極端な違いはないようです。
下のグラフは『楽天・全米株式インデックス・ファンド』設定来(2017年7月29日~2018年12月26日)の基準価額の推移を『iFree S&P500インデックス』と比べたものです。
比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2017年9月29日~2018年12月26日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
後発の『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(2018年7月3日設定)の運用管理費用(信託報酬)は税込0.1728%と、『iFree S&P500インデックス』(税込0.2430%)よりさらに低廉です。
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