株価急落で積立投資の成績は?『ひふみプラス』『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』『<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド』

2018年10月20日土曜日

ひふみ 国内株式

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株価急落で積立投資の成績は?『ひふみプラス』ほか

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※ 記事を更新しました(2018年12月30日)。

米国の長期金利上昇や貿易摩擦への警戒感から株価が急落した後、『ひふみプラス』や国内株式インデックスファンドは軟調な展開が続いています。

世界経済の減速も懸念されていますが、つみたてNISAのスタートした2018年1月からの積立投資の通算成績を確認してみました。

今回、取り上げる投資信託は『ひふみプラス』、『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド』です。




ひふみプラスほか特徴

ひふみプラス』は財務指標や株価指標など目に見える定量面だけでなく、企業訪問等を通じ経営方針や戦略など目に見えない定性面にも徹底した調査・分析を行うことをうたっています。

直販のひふみ投信と同じマザーファンドを通じて運用されています。状況に応じて株式を売却して現金比率を高める場合があります(最大で50%未満)。

国内だけでなく海外の企業にも投資先を広げています。原則として外貨建資産の為替ヘッジは行いません。

ひふみプラス 組入上位10業種と組入上位10銘柄
2018年11月末現在

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』は、東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象にした「TOPIX(東証株価指数)」に連動する投資成果をめざします。

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 組入上位10業種と組入上位10銘柄
2018年11月末月報より

<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド』は、東京証券取引所の第1部上場のうち代表的な225銘柄を対象にした「日経平均株価(日経225)」の値動きに連動する投資成果をめざします。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド 組入上位10業種と組入上位10銘柄
2018年11月末月報より

今回取り上げた投資信託の信託期間は無期限です。


ひふみプラスほかコスト

つみたてNISAでは、ETFをのぞき、投資信託はノーロード(購入時手数料なし)です。

運用管理費用である信託報酬(年率)は以下の通りです。

ひふみプラス
税抜0.980%
純資産総額500億円を超える部分は0.880%、同1,000億円を超える部分は0.780%に下がります。2018年10月19日現在の純資産総額は6,096.31億円です。

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
税抜0.159%

<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
税抜0.159%

解約時の信託財産留保額は3つの投資信託ともありません。


ひふみプラスほか成績

ひふみプラス、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンドの積立投資の成績
端数は四捨五入しています
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

毎月1日を積立の設定日にしています(約定日は海外資産の含まれるひふみプラスは翌営業日、国内資産は当日)。1日が休日の場合は後ずれします。

「2018年1月に一括投資」した場合と「積立投資の通算成績」の比較は、下の表の通りです。

ひふみプラス、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンドの一括投資と積立投資の成績
2018年12月28日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

上記の期間では一括投資より積立投資のほうが優勢ですが、市場が好調で上昇が続いている局面では積立投資が機会損失になる場合もあります。

参考記事
1年間の積立投資の結果は?楽天・全世界株式、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、同 先進国株式、同 新興国株式

・1年間の積立投資の結果は?楽天・全米株式、iFree S&P500、同 NYダウ、SMT 米国株配当貴族


まとめ

好調な運用成績を誇っていた『ひふみプラス』ですが、つみたてNISAが始まって以降の積立投資の通算成績では残念ながら『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』にも『<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド』にも劣後しています。

基準価額の推移を見ても『ひふみプラス』はライバルより下落幅が大きめです。

基準価額の推移
2018年1月4日~同年12月28日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

先行きが不透明な状況では、価格変動リスクの大きな中小型株まで投資資金が回ってこないという面もあるのでしょうか。『ひふみプラス』は大型株よりも中小型株の比率が高めです。

時価総額別比率
2018年11月末現在
マザーファンドを共有するひふみ投信の月報より

ひふみ投信の基準価額の変動について運用責任者である藤野英人氏は2018年12月25日付で下記のようなメッセージを出しています。

下落相場で、今まで株価水準が高くて見送っていたいくつかの成長企業へも投資を行なうことができており、下落相場ならではの恩恵を受けています。市場が落ち着けば、リターンによってお返しができると予想をしています。

市場が悲観的な時ほど投資のチャンスという見方もあるかもしれませんね。

その一方で、前のめりになってリスクを取りすぎていたと感じるなら、リスク資産と預貯金等の安全資産のバランスを再考する機会かもしれません。

いつ市場が落ち着くのか事前に把握するのは不可能ですから、背伸びをしすぎないことも大事でしょうね。




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