【インデックス投資】先進国株式と新興国株式および両者の組み合わせ(9:1 & 5:5)による運用実績とリターン・リスク水準は?

2019年11月27日水曜日

新興国株式 先進国株式 全世界株式

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先進国株式インデックスファンドと新興国株式インデックスファンドおよび両者を組み合わせた場合の運用実績とリターン・リスク水準を比較・評価・解説

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先進国株式インデックスファンドと新興国株式インデックスファンドおよび両者を組み合わせた場合(9:1 & 5:5)の過去10年の運用実績とリーマン・ショックを含む期間のリターン・リスク水準を比較してみました。


先進国株式および新興国株式インデックスファンドの特徴は?

eMAXIS 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

ベンチマークの指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22国の大型株と中型株1,328銘柄を組み入れています(2019年10月末現在)。

MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比(情報技術、金融、ヘルスケア、資本財・サービス、一般消費財・サービスほか)と国・地域別構成比(アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、スイスほか)
MSCIコクサイ・インデックス
業種別構成比と国・地域別構成比 2019年10月末現在

eMAXIS 新興国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、新興国の株式市場を対象にした「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

ベンチマークの指数はアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の26ヵ国の大型株と中型株1,202銘柄を組み入れています(2019年10月末現在)。

MSCI エマージング・マーケット・インデックス 業種別構成比(金融、情報技術、一般消費財・サービス、コミュニケーション・サービス、エネルギーほか)と国・地域別構成比(中国、韓国、台湾、インド、ブラジルほか)
MSCIエマージング・マーケット・インデックス
業種別構成比と国・地域別構成比 2019年10月末現在

今回、取り上げた投資信託は、原則として為替リスクを軽減するための為替ヘッジを行いません。信託期間は、すべて無期限です。


先進国株式および新興国株式の組み合わせによる運用実績

下のチャートは、先進国株式と新興国株式および両者の組み合わせによる過去10年間の基準価額の推移(2009年10月末~2019年10月末)を比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

先進国株式と新興国株式および両者の組み合わせによる基準価額の推移(チャート)
基準価額の推移(月末ベース)
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

残念ながら、上記の期間では新興国株式が先進国株式の足を引っ張る結果になっています。

その一方で、米国を中心に過熱感の強い先進国株式が割高になっていて、むしろ出遅れている新興国株式のほうが割安で投資妙味があるのでは、という見方もあるようです。

・ピクテ投信投資顧問「barometer 2009年11月号 悲観論は僅かに後退」(PDF)

・アセマネOne「出遅れセクター・地域の株価動向に注目」(PDF)


リターン・リスク水準と年間リターン

下の表は過去の指数データを使ってリターン(投資収益率)とリスク(投資収益率のぶれ)の水準を試算したものです。

先進国株式と新興国株式および両者の組み合わせによるリターン・リスク水準
リターンとリスクは年率 野村AM「投信アシスト」より
過去のデータは将来の成績を保証するものではありません

リーマン・ショックを含む上記の期間(2003年3月31日~2019年10月31日)では、新興国の比率が高いほどリターンが向上していますが、その反面、リスク(リターンのぶれ)も大きくなっています。

下の図表は、先進国株式と新興国株式および両者の組み合わせによる年間リターンを示しています。

先進国株式と新興国株式および両者の組み合わせによる年間リターン
○は年間リターンの平均値
野村AM「投信アシスト」より
過去のデータは将来の成績を保証するものではありません

2003年3月31日から2019年10月31日までの任意の連続1年間で騰落率のうち最大の騰落率を「最大上昇時」、同じく最小の騰落率を「最大下落時」としています。○は年間リターンの平均値です。

売買手数料、税金等の費用は考慮していません。過去のデータは将来の運用成績を保証するものではありません。


まとめ

先進国に加えて新興国も投資対象にしたいなら全世界株式インデックスファンドという選択肢もあります。投資信託1本で幅広い銘柄に分散できる手軽さが魅力です。

長期的には新興国市場が徐々に存在感を増していくことが予想されていますが、全世界株式インデックスファンドは新興国の比率が高まれば追随してくれます。

もっと積極的に新興国に投資したい、あるいは逆にリタイアする時期には新興国の比率を落としたいというのであれば、個別にインデックスファンドを組みわせた方が融通がきくでしょうね。




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