海外の成長企業にも投資!人気投信『ひふみプラス』を楽天・全世界株式、ジェイリバイブ、JPX日経中小型株指数/TOPIX連動型と比較・評価

2019年12月2日月曜日

ジェイリバイブ ひふみ 国内株式 全世界株式

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海外株式比率上昇中の『ひふみプラス』を全世界株式インデックスファンドほかと比較・評価・解説

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投資先を海外企業にも広げている『ひふみプラス』の特徴と運用実績を全世界株式インデックスファンドや国内株式投信と比較してみました。

国内最大級のアクティブファンド「ひふみ投信」、海外株投資で飛躍するレオス・キャピタルワークス(モーニングスター)

比較の対象は『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』、『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』、『eMAXIS JPX日経中小型インデックス』、『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』です。




ひふみプラスほか投資信託の特徴は?

アクティブファンドの『ひふみプラス』(レオス・キャピタルワークス)は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に選別投資します。直販の『ひふみ投信』と同じマザーファンドを通じて運用されています。

国内だけでなく海外の企業にも投資先を広げています。外貨建資産は原則として為替ヘッジは行いません。

投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は純資産総額500億円までは税込1.078%、500億円を超える部分は税込0.968%、1,000億円を超える部分は税込0.858%です。

ひふみプラス 業種別構成比(情報・通信業、電気機器、その他海外株、サービス業、建設業ほか)
ひふみプラス
業種別構成比 2019年10月末月報より

楽天・全世界株式インデックス・ファンド』(楽天投信投資顧問)は、日本を含む世界の株式市場を対象にした「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。

ベンチマークの指数は日本を含む先進国と新興国を合わせた49ヵ国の大型株・中型株・小型株を組み入れています(2019年10月末現在)。

運用管理費用(年率)は税込0.222%程度です。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス 業種別構成比(金融、テクノロジー、資本財、消費者サービス、消費財ほか)と国・地域別構成比(アメリカ、日本、イギリス、中国、カナダほか)
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
業種別構成比と国・地域別構成比 2019年10月末現在

アクティブファンドの『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ』は、株価が下落した銘柄から財務安定性に優れ、業績も安定しており、わが国の経済社会に貢献すると考えられる企業の株式に厳選して投資します。

運用管理費用(年率)は税込1.87%です。解約時の信託財産留保額(0.3%)が設定されています。

SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ 業種別構成比(情報・通信業、サービス業、電気機器、機械、小売業ほか)
SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ
業種別構成比 2019年11月29日現在

eMAXIS JPX日経中小型インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、「JPX日経中小型株指数」に連動する投資成果をめざします。

ベンチマークの指数は東京証券取引所の第一部、第二部、マザーズ、JASDAQから時価総額、売買代金、ROE(※)等を基に原則200銘柄を選定し算出されます。時価総額上位20%の大型株式を除外しています。

※ ROEとは自己資本利益率のことで企業の収益力を示します。

運用管理費用(年率)は税込0.44%です。解約時の信託財産留保額(0.3%)が設定されています。

JPX日経中小型株指数 業種別構成比(サービス業、小売業、機械、情報・通信業、卸売業ほか)
JPX日経中小型株指数
業種別構成比 2019年10月末現在

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX』(三菱UFJ国際投信)は、東京証券取引所の第一部に上場されている全銘柄を対象にした「東証株価指数(TOPIX)」に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(年率)は税込0.154%以内です。

TOPIX(東証株価指数) 業種別構成比(電気機器、情報通信業、輸送用機器、化学、銀行業ほか)
TOPIX(東証株価指数)
業種別構成比 2019年10月末現在

今回、取り上げた投資信託の信託期間は、すべて無期限です。


ひふみプラスほか投資信託の運用実績は?

下のチャートは過去2年間の基準価額の推移(2017年12月4日~2019年12月2日)を比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

ひふみプラス、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ、eMAXIS JPX日経中小型インデックス、eMAXIS Slim 国内株式インデックス(TOPIX)の基準価額の推移(チャート)
基準価額の推移 2017年12月4日~2019年12月2日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

騰落率の比較は下の表の通りです(2019年12月2日現在)。

ひふみプラス、楽天・全世界株式インデックス・ファンド、SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ、eMAXIS JPX日経中小型インデックス、eMAXIS Slim 国内株式インデックス(TOPIX)の騰落率
2019年12月2日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

米中貿易摩擦による景気後退懸念からリスク回避的な動きが続いていましたが、国内株式も遅ればせながら反発し投資信託の基準価額も上昇しています。

海外株式も組み入れ始めた『ひふみプラス』ですが、過去1年および2年の騰落率では全世界株式インデックスファンドに劣後し、過去3ヵ月および6ヶ月の騰落率では国内株式を対象にしたライバルを下回り、さすがに両方のいいところ取りまでは難しそうですね。

基準価額の回復にもかかわらず、『ひふみプラス』の純資産総額の伸びは停滞しています。期待値の高いアクティブファンドなだけに長期投資に値するのか厳しく見られているのかもしれません。

『ひふみワールド』の運用もスタートして海外企業の調査・分析が一層進めば、成長企業を発掘するチャンスも広がるでしょうか。

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