積立投資の基本の組み合わせは?
「資産ごとに個別にインデックスファンドを積み立てる場合、人によって積み立ててる資産の組み合わせが結構違うけど定番は?」。インデックスファンドによる積立投資で基本の組み合わせは伝統4資産と呼ばれる内外の株式と債券ですね。国内株式と先進国株式、国内債券と先進国債券の4つです。このうち国内債券だけが安全資産で、ほかの3つはリスク資産です。
4資産を均等に組み合わせるなら下の円グラフのようになります。
ただし、現状だと国内債券は今は利回りがゼロなので債券価格の上昇を期待しにくい現状だと投資信託を通して投資すると信託報酬の分だけリターンがマイナスになってしまう恐れがあります。個人向け国債と預貯金に振り分けている人が多いようです。
外国債券も利回りが低くて為替リスクと見合わないと考える人が少なくないようです。その結果、リスク資産は外国債券を省略してしまって内外の株式インデックスファンドのみ、安全資産である国内債券は個人向け国債か預貯金を当てるというのが比較的よく見る定番の組み合わせでしょうか。
そのほかの組み合わせは?
新興国株式は新興国経済の低迷により以前ほど人気がないようです。国内株式も少子高齢化で人口の減少する日本の将来に悲観的な人が多いのか、積極的に投資する対象ではないと思われているようです。株式市場の時価総額比だと、先進国株式が約8割、新興国株式と日本株式が約1割ずつという割合なので、新興国株式も日本株式も不要で先進国株式のみ、あるいは世界経済の中心であるアメリカの株式のみでもよいのではという意見も最近はあるようです。
確かに先進国株式インデックス(MSCIコクサイ)だけでも22か国、1300銘柄以上に投資できるし、先進国株式のうちアメリカだけで地域別比率の6割強を占めるので、不調な国を避けて投資対象をある程度しぼり込んだほうが資金効率がいいという考え方にも一理あるでしょうか?
未来の不確実性を重視するなら、基本に忠実に幅広く分散しておくべきでしょうね。
リート(不動産投資信託)は根強い人気がありますが、株式インデックスファンドの中に不動産業銘柄だけでなくリートも少数含まれているので別個に投資する必要はないという意見もあるようです。
またリートは株式と債券の中間、ミドルリスク・ミドルリターンとされていますが、市場規模が債券や株式よりずっと小さいので資金の流出入にともなって株式よりも値動きが激しくなることもあるので、投資対象に加えるとしても比率は投資金額全体のごく一部でいいという見方が一般的です。
まとめ
リスク資産は国内株式インデックスファンドと先進国株式インデックスファンド(リスク許容度に応じて新興国株式やリートも)、安全資産は個人向け国債か預貯金という組み合わせが最近は定番になりつつあるようです。とはいうものの、投資するリスク資産が株式のみだと値動きは大きくなります。理屈の上ではリスク資産と安全資産の割合を50%ずつにしていればリスク資産が半減しても資産全体では25%の損失ですみますが、その時、冷静でいられるでしょうか。
もし、不安であれば、あらかじめ安全資産の割合を多めにするか、リスク資産はやはり外国債券にも投資するか、為替ヘッジ付きのインデックスファンドにも投資しておくか、なるべく値動きを穏やかにする方法はいろいろあると思うのですけれど。
極力シンプルにしたいなら、今回のテーマには反しますが資産ごとに個別のインデックスファンドに投資するのではなく、リスク資産は債券も含むバランスファンド一本にしてしまうという手もありますね。
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