米国の利上げ観測によって株式市場が荒れ模様なので、債券や債券を含むバランスファンドの魅力が改めて見直されそうです。
特に国内債券は為替リスクもないので値動きの荒い株式のクッション役として欠かせない存在ですよね。
債券の値動き
株が好調な時はリターンの低い債券は値下がりし、株が不調な時はリターンの安定している債券が値上がりします。債券は金利が上がると、それまでの利回りの低い債券は値下がりし、金利が下がるとそれまでの利回りの高い債券は値上がりします。
債券は人気がなくなって売られると債券価格が下がることで実質的な利回りが上がり、買われると債券価格が上がり実質な利回りが下がります。
教科書的な知識としては、こんなところでしょうか。
個人向け国債と国内債券インデックス型投資信託
もし、これから株式相場が本格的に荒れ模様になるなら、為替リスクのない国内債券が強い味方になってくれるのではないかと。個人向け国債の長所は最低金利(0.05%)が保証されていることです。短所としては、マイナス金利になることはないけれど債券そのものの値上がり益を享受することはできないので、国内債券インデックス型投信よりは株式相場が下落した時のクッションとしての役割は弱いです。
反対に債券の市場価格が値下がりしている時でも個人向け国債は直前2回分の利子を放棄することで額面金額で換金できるので、実質的に元本が保証されているというメリットもあります。
SMT 国内債券インデックス・オープンの成績
「世界経済インデックスファンド」の国内債券部分ともマザーファンドを共有しているであろう、「SMT 国内債券インデックス・オープン」の基準価額の騰落率は下の表のとおりです(2016年8月末月次レポートより)。
直近では金融政策の不透明感から下落しています。
記事の時点で「SMT 国内債券インデックス・オープン」の基準価額過去最安値は9,797円です。
リーマンショック後の国内株式インデックス型投信「SMT TOPIXインデックス・オープン」の基準価額は約50%減(基準価額最安値5,000円)です。
外国株式インデックス型投信「SMT グローバル株式インデックス・オープン」は円高の影響もあって約60%減(基準価額最安値4,116円)でした。
それぞれの投信の設定日は2008年1月9日で同日です。
それら株式インデックス型投信にくらべれば、国内債券インデックス型投信は、はるかに安定していると言えるでしょうね。
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