確定拠出年金 SBI証券と楽天証券 国内株式投信比較 ニッセイとたわら 年初から積立で今いくら?

2017年5月21日日曜日

iDeCo 国内株式

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東京証券取引所写真

今月、SBI証券と楽天証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)で証券会社に支払う手数料の無料化が発表されました(※)。ともに加入・移換時の手数料と毎月の管理手数料が無料となり費用の面で両者に差はなくなりましたが、商品ラインナップには違いがあります。

SBI証券と楽天証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)で購入できる国内株式インデックスファンドについて比較してみました。「DCニッセイ日経225インデックスファンドA」(SBI証券)と「たわらノーロード 日経225」(楽天証券)を比べてみました。また両方の証券会社でラインナップされている「三井住友・DC日本株式インデックスファンドS」も参考に加えました。

※ 国民年金基金連合会および事務委託先金融機関(信託銀行)への加入・移換手数料(税込2,777円)、口座管理手数料(毎月167円)は別にかかります。

ファンドの特徴

DCニッセイ日経225インデックスファンドA」(SBI証券)と「たわらノーロード 日経225」(楽天証券)は、東証第1部上場銘柄のうち代表的な225銘柄を対象にした日経平均株価(日経225)に連動する投資成果をめざすファンドです。

三井住友・DC日本株式インデックスファンドS」は、東証第1部上場のすべての銘柄を対象にした東証株価指数(TOPIX)に連動する投資成果をめざすファンドです。

株価の算出法の違いにより、日経225は株価の高い値がさ株(ファーストリテイリング、ソフトバンクグループなど)の影響を受けやすく、TOPIXは会社の規模が大きい時価総額の高い銘柄(トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループなど)の影響を受けやすいと言われています。

ファンドのコストと成績

ファンドのコストと成績表
2017年5月19日現在

2011年12月9日設定の「三井住友・DC日本株式インデックスファンドS」に比べ、「DCニッセイ日経225インデックスファンドA」は2016年10月21日設定、「たわらノーロード 日経225」は2015年12月7日設定と設定から日が浅いです。

今年から積み立て始めたら今いくら?

今年から積み立て始めた場合の成績は下の表の通りです。2017年1月から毎月積み立てた(その月の中旬の営業日に約定した)と仮定して、2017年5月19日の基準価額をもとに損益を計算しています。計算を簡単にするために個人型確定拠出年金(iDeCo)の手数料(拠出者は最安で毎月税込167円)は省略しています。

個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金の上限(月額)は68,000円(自営業者)~12,000円(公務員など)と人によって異なりますが、今回は企業年金のない会社員(上限23,000円)を想定しています。

積立投資成績表
過去の実績が将来の運用成績を保証してくれるわけではありません

今年の1月から積み立てを始めた場合、11万5千円の投資額に対して「DCニッセイ日経225インデックスファンドA」(SBI証券)は3,415円の黒字(+2.97%)、「たわらノーロード 日経225」(楽天証券)は3,422円の黒字(+2.976%)で、差はわずか7円です。

まとめ

DCニッセイ日経225インデックスファンドA」(SBI証券)と「たわらノーロード 日経225」(楽天証券)の騰落率は僅差で、積立投資だと成績は逆転しています。どちらも十分低コストで銘柄数も多くないので差が付きにくいのかもしれないですね。

SBI証券で「DCニッセイ日経225インデックスファンドA」よりも前に登場した「ニッセイ日経225インデックスファンド」と楽天証券の「たわらノーロード 日経225」をもう少し長期で比較した以前の記事でも僅差でした。

TOPIXと比べた場合、日経225のほうが銘柄が選別されていて景気敏感株も多いので、良くも悪くも値動きが大きくなりがちと言われています。長期投資ではより分散の利いたTOPIXのほうがふさわしいのでは、という見方もあります。




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