新NISAでオルカンやS&P500ではなく先進国株を選択するが王道は…/全世界株、先進国株、国内株、米国株、新興国株 各インデックスファンドの成績

2024年1月9日火曜日

iDeCo・つみたてNISA・特定口座の実績

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インデックスファンドの騰落率とNISA、iDeCo、特定口座の損益

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主だったインデックスファンドの2023年12月末時点の成績を確認してみました。

最後の段落で、国際分散投資という全世界株のメリットについて簡単にまとめています。

全世界株式、先進国株式、米国株式、国内株式、新興国株式の成績

インデックスファンドの基準価額の推移(チャート)

下のチャートは過去1年間の基準価額の推移(2022年12月~2023年12月/月末ベース)です。

起点の基準価額を1万円にそろえています。

インデックスファンドの騰落率

下のグラフは12月の騰落率(前月末比)と過去1年の騰落率(前年同月末比)です(2023年12月29日時点)。



過去の実績は将来の運用成果を保証するものではない、という点に注意してください。

私はリスク資産は先進国株式と米国株式のインデックスファンドを中心に運用しています。現在、積み立てているのは先進国株式インデックスファンドのみです。

12月29日時点のNISA・iDeCo・特定口座の評価額は、11月30日に比べ1.78%のプラスでした。

インデックス投資をする際にはNISAやiDeCoといった非課税制度を活用したいです。

NISAのしくみは金融庁の「NISA特設ウェブサイト」にまとめられています。2024年以降の新しいNISA制度の概要はこちら

iDeCoについては、国民年金基金連合会の「イデコ公式サイト」が参考になります。かんたん税制優遇シミュレーションでiDeCoに加入した場合の税負担の軽減額を確認できます。

新NISAでオルカンやS&P500ではなく先進国株を選択も王道は…

米国株か?世界株か?(ピクテ投信)

長期投資を実践するのであれば、経済情勢の変化にも目を配る必要がある。しかし、10年を超える予測というものはほとんど当てにならないうえ、さらにバブルの「形成」と「崩壊」を見分けるのも至難の業だ。このため、はじめから決め打ちせず、先進国株と新興国株を含めた「世界株」に分散投資を行い、いずれ遭遇するであろうバブルの「形成」と「崩壊」に備えることが長期投資にとって重要ではなかろうか?

MSCI各国/地域別株価指数の推移(年代別)

1970年代と1980年代、ほかの地域を圧倒するパフォーマンスだった日本株はその後、低迷を余儀なくされています。2000年代に騰落率がトップだった新興国株式も、2010年代は他地域に見劣りする成績でした。

1990年代と2010年代は米国株が好調でしたが、時代によって優勢な株式市場が入れ替わってきたことを考えると将来の不確実性を重く見るなら取りこぼしの少ない全世界株が手堅そうですね。

2024 Long-Term CapitalMarket Assumptions(PDF/J.P.モルガン)

下記はJ.P.モルガンの予測する円換算ベース(為替ヘッジなし)の期待リターン(幾何平均)と年率ボラティリティです。

世界株式 5.2% 19.25%

米国大型株式 4.4% 19.40%

先進国株式(含む日本) 5.1% 19.32%

先進国株式(除く日本) 5.0% 19.77%

新興国株式 6.2% 22.13%

私自身は新NISAではボラティリティ(価格変動の度合い)の大きな新興国は外して先進国株式を対象にしたインデックスファンドで保守的に運用しようかと思っています(健康に自信がないので本当に長期で運用できるか若干不安もある)。

実際に当たるかはわかりませんがJ.P.モルガンの長期見通しだと先進国株式よりも、新興国株式を含む世界株式のほうがボラティリティが低いのにリターンが高いと見られているのは興味深いですね。

やはり幅広い国際分散投資が王道ということになるのでしょうか。

2023年12月末現在、全世界株式インデックスファンドのベンチマークの一つであるMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスは47か国(先進国23か国・新興国24か国)の2,921銘柄を対象にしています。

分散投資の意義(2)投資のリスクとは(GPIF)

リターンの分布とリスクの関係についてはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の記事がわかりやすいです。

日本株の期待リターンを5.6%、リスク(標準偏差)を約23%と仮定した場合、1年後のリターンは期待リターン5.6%を中心に上下23%(28.6%~-17.4%)の間で変動する確率が68%、期待リターン5.6%を中心に上下46%(51.6%~-40.4%)の間で変動する確率が95%と想定されます。

日本株の値動きのイメージ

100年に1度と言われたリーマン・ショックでは±2標準偏差の範囲を超えて下落したこともありましたから、想定外のテールリスクにも気を配るなら余力を残した運用を心がけたいです。




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