主だったインデックスファンドの成績と2022年9月末現在のNISA・iDeCo・特定口座の評価額および損益を確認してみました。
また最後の段落で、資産形成で大事なポイントについて解説した三井住友DSアセットマネジメントの記事を紹介しています。
全世界株式、先進国株式、米国株式、国内株式、新興国株式の成績
インデックスファンドの基準価額の推移(チャート)
下のチャートは過去1年間の基準価額の推移(2021年9月~2022年9月/月末ベース)です。起点の基準価額を1万円に統一しています。
インデックスファンドの騰落率
下のグラフは9月の騰落率(前月末比)と過去1年の騰落率(前年同月末比)です(2022年9月30日現在)。・マーケットビュー Vol.73 -株式・債券・為替市場の見通し-(PDF/岡三アセットマネジメント)
【国内株式】TOPIX500(除く⾦融・ソフトバンクグループ)の7-9⽉期業績は前年同期⽐9%経常増益が予想されており、目先の業績が大きく崩れる可能性は低そうです。<中略>ただし、欧⽶の⾦融引き締め効果が顕在化し、景気後退・企業業績悪化への懸念が一段と強まる年明け以降は下値を探る展開になると予想します。
【米国株式】企業業績の下⽅修正懸念に加えて、FRBの資産圧縮ペースの拡大や、ドル⾼、中間選挙の不透明感などから、目先は調整局面と⾒ています。<中略>2023年早期に利上げを停止できるかについてはまだ確証を持ちづらいところですが、9-10⽉のインフレ率がさらに上振れなければ、⽶国株式市場は12⽉のFOMCにおける利上げ幅縮小への期待から、戻りを試す展開に移⾏していくと⾒ています。
【欧州株式】ウクライナ危機が、(1)エネルギーを中心とした物価⾼、(2)新たな供給制約、(3)家計・企業のマインド悪化を発⽣させているとの⾒⽅に変わりはありません。インフレと景気減速が同時に進⾏するスタグフレーション懸念が一段と強まっていることを念頭に置くと、欧州株式に対しては引き続き慎重な投資スタンスが必要と考えます。
【アジア株式】景気回復を背景に中国株は上昇に向かうと予想していますが、引き続き、(1)新型コロナウイルス感染拡大時の各地での⾏動制限、(2)不動産市況回復の遅れ、(3)中国人⺠元安、(4)⽶中関係の悪化、などが懸念要因です。
長期投資なら市場の低迷している時こそ投資のチャンスという見方もありますね。
「つみたてNISA早わかりガイドブック」(金融庁)では、保有期間5年の場合と20年の場合を比較し、「資産や地域を分散した積立投資を長期間続けることで、結果的に元本割れする可能性が低くなる傾向があります」(6ページより)と積立・分散投資の長期間にわたる継続の重要性を訴えています。
NISA・iDeCo・特定口座の評価額と損益(合算)
リスク資産の地域別構成比と評価額および損益
上記の円グラフでは全世界株式インデックスファンドは各地域ごとに、米国株式インデックスファンドは先進国株式に分類しています。
毎月の積立にも関わらず、9月末は8月末に比べると84万円くらい評価額が減っています(含み益は103万ほど減少)。
9月中旬のピークから見ると230万円くらい評価額が減少してます。
非課税口座の評価額および損益は下の表の通りです。
NISAのしくみや活用法は、金融庁の「NISA特設ウェブサイト」にまとめられています。iDeCoについては、国民年金基金連合会の「イデコ公式サイト」が参考になります。かんたん税制優遇シミュレーションでiDeCoに加入した場合の税負担の軽減額を確認できます。
資産形成で失敗しない大事なポイント3つ
・失敗しないポートフォリオ運用 その1「何をやるか」よりも「何をやらないか」が大事(三井住友DSアセットマネジメント)長期の資産形成を進める上では、株式やFXを短期で売買するいわゆるトレーディングではなく、国内外の株式、債券、REITといった幅広い投資対象に分散して投資をする「ポートフォリオ運用」が有効とされています。こうしたポートフォリオ運用を行う上で大切なのは、(1)「長期」の視点で投資をすることで価格変動(リスク)に対する耐性を強め、(2)投資対象を「分散」して投資効率(リスク・リターン)を高め、そして、(3)リターンを再投資して「複利」効果を活用すること、この3点にあります。(赤太字筆者)
<中略>ポートフォリオ運用における代表的な投資対象の一つである、株式について考えてみましょう。企業にとって良いニュースが出ると株価は上昇し、不祥事などがあれば大きく値下がりする傾向があります。このため、多くの人が「買いたい」と思うような状況では人気化して株価は割高に、一方、嫌な話が出て誰もが売り急ぐような状況では逆に割安となることも少なくありません。こうした株式の性質から、関連するニュースに一喜一憂して売買していると、「高値を買って安値を売る」ことになりかねません。
資産運用では価格が日々変動するリスク資産に投資するため、市場が急変した際には一時的に大きな損失が発生することもあります。そうした時に安値で投げ売りするなど冷静さを欠いた投資行動をとってしまうと回復困難なほど資産を毀損してしまう危険性もあると上記の記事では注意を促しています。
慌てて行動して反発局面を逃すようなことは避けたいですよね。景気は循環するものですし、弱気相場の渦中にあっても気長に種まきを続けられたらと思っています。
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