コロナ・ショック下の『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の運用実績を全世界株式および先進国株式インデックスファンドと比べてみました。
比較の対象は『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』と『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』です。
どれも、つみたてNISA対象商品です。つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度(金融庁)です。
楽天・全米株式/全世界株式、スリム先進国株式の特徴
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(楽天投信投資顧問)は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。運用管理費用(年率)は税込0.162%程度です。
ベンチマークの指数は米国の大型株・中型株・小型株3,470銘柄を組み入れています(2020年4月末現在)。
CRSP USトータル・マーケット・インデックス 業種別構成比 2020年4月末現在 |
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』(楽天投信投資顧問)は、日本を含む世界の株式市場を対象にした「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.212%程度です。
ベンチマークの指数は先進国と新興国を合わせた49ヵ国の大型株・中型株・小型株8,913銘柄で構成されています(2020年4月末現在)。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス 業種別構成比と国別構成比 2020年4月末現在 |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税込0.1023%以内です。
ベンチマークの指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22ヵ国の大型株と中型株1,319銘柄で構成されています(2020年4月末現在)。
MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比と国別構成比 2020年4月末現在 |
今回、取り上げた投資信託は原則として外貨建資産の為替ヘッジは行いません。信託期間は無期限です。
楽天・全米株式/全世界株式、スリム先進国株式の実質コスト
少数第3位未満は四捨五入しています |
運用管理費用(信託報酬)以外に売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用(保管費用、監査費用等)を含めたものが実質コストになります。
上記の数字は推計による概算値であることに注意してください。
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の実質コスト(年率 0.225%)は、第2期(2018年7月18日~2019年7月16日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細の信託報酬以外の諸経費を1年相当に改めて、現時点の投資信託の信託報酬と実質的な投資対象である投資信託証券の報酬(VTI 経費率0.03%)を加えています。
信託報酬以外の諸経費 0.063% ×(365日 ÷ 第2期の日数 364日)+ 投資信託の信託報酬 0.132% + VTIの経費 0.030% = 0.225%
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』の実質コスト(年率 0.291%)は、第2期(2018年7月18日~2019年7月16日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細の信託報酬以外の諸経費を1年(365日)相当に改めて、現時点の投資信託の信託報酬と実質的な投資対象である投資信託証券の報酬(VT 経費率0.08%)を加えています。
信託報酬以外の諸経費 0.079% ×(365日 ÷ 第2期の日数 364日)+ 信託報酬 0.132% + VTの経費 0.080% = 0.291%
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の実質コスト(年率 0.177%)は第2期(2018年4月26日~2019年4月25日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細に現時点の信託報酬を当てはめています。
信託報酬以外の諸経費 0.076% + 信託報酬 0.101%(※)= 0.177%
※受益者還元型の信託報酬は純資産総額965.88億円で計算(500億円未満の部分 税込0.10230%、500億円以上1,000億円未満の部分 税込0.100595%)
楽天・全米株式/全世界株式、スリム先進国株式の運用実績
下のチャートは基準価額の推移を『楽天・全米株式インデックス・ファンド』設定来2年8ヵ月弱の期間(2017年9月29日~2020年5月27日)で比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2017年9月29日~2020年5月27日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2020年5月27日現在)。
調整局面の上昇率は2020年3月24日~同年5月27日の数字、調整局面の下落率は2020年2月21日~同年3月24日の数字、設定来騰落率は2年8ヵ月弱の数字です。
2020年5月27日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません |
近年は米国株式が好調ですが、米国以外の地域の巻き戻しにも期待しています。
・IMF『世界経済見通し』コロナ収束は年後半予想(三井住友DSアセマネ)
楽天・全米株式/全世界株式、スリム先進国株式の積立投資の成績
つみたてNISAのスタートした2018年1月から毎月1日を積立日に設定しています(約定日は翌営業日)。1日が休日の場合は後ずれします。下のチャートは毎月1万円ずつ積み立てた場合の投資額(元本)と評価額を示しています(2018年1月5日~2020年5月27日)。
各年月の投資額と評価額は約定日の数字ですが、最新月のみ2020年5月27日時点の数字です。
投資額と評価額 2018年1月5日~2020年5月27日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
各年月の投資額と評価額の詳細は下の表の通りです。
過去の実績は将来を保証するものではありません |
・波乱相場こそ 長期積み立て投資が強みを発揮(NIKKEI STYLE)
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』と『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』に半分ずつ投資した場合の成績については下の記事を参考にしてください。
・リスクを抑制『楽天・全米株式インデックス・ファンド』を8資産均等型バランスと組み合わせた場合の実績は?
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』と『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の実質コストと運用実績の比較は下の記事を参考にしてください。
・1,000億円超!『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』『楽天・全米株式インデックス・ファンド』実質コストや運用実績を比較・評価
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『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』と『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』のコロナ・ショック下の成績は下の記事を参考にしてください。・500億円超!『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』オール・カントリーとコロナ・ショック下の運用実績を比較 実質コストや積立投資の評価額も確認
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