新型肺炎の感染拡大をめぐり世界経済の減速も心配される中、株式を対象にしたインデックスファンドとバランスファンド(8資産均等型)の値動きを確認してみました。
先進国株式、米国株式、新興国株式、全世界株式、バランスの特徴
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税抜0.0965%以内です。
ベンチマークの指数は日本を除く先進国22ヵ国の大型株と中型株1,321銘柄を組み入れています(2020年1月末現在)。
MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比 2020年1月末現在 |
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税抜0.088%以内です。
ベンチマークの指数は505銘柄を組み入れています(2020年1月末現在)。
S&P500指数 業種別構成比 2020年1月末現在 |
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、新興国の株式市場を対象にした「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税抜0.189%以内です。
ベンチマークの指数にはアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の26ヵ国の大型株と中型株1,402銘柄を組み入れています(2020年1月末現在)。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比 2020年1月末現在 |
『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』(三菱UFJ国際投信)は、日本を除く世界の株式市場を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税抜0.104%以内です。
ベンチマークの指数は日本を除く先進国と新興国合せて48ヵ国の大型株と中型株2,723銘柄を組み入れています(2020年1月末現在)。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (除く日本) 業種別構成比と国・地域別構成比(2020年1月末現在) |
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』(三菱UFJ国際投信)は世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。
運用管理費用(年率)は税抜0.14%以内です。
基本投資割合 |
今回、取り上げた投資信託は、原則として為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは行いません。信託期間は、すべて無期限です。
先進国株式、米国株式、新興国株式、全世界株式、バランスの運用実績
下のチャートは後発の『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』設定来およそ1年7ヵ月強の期間(2018年7月3日~2020年2月7日)で基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
景気減速懸念などにより株式市場が不安定で、投資信託の基準価額も変動幅が大きくなっています。
2020年2月7日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2020年2月7日現在)。
下落率は2020年1月21日~同年2月3日の数字、設定来騰落率は1年7ヵ月強の数字です。
2020年2月7日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません |
新型肺炎をめぐる懸念で下落していた株式市場は直近は反発していますが、世界経済へのダメージが明らかになるにつれて再び動揺する場面も出てきそうですよね。
・新型コロナウイルスの経済コスト(ピクテ投信WEB)
・マーケットへの影響は? 新型肺炎(日本経済新聞)
貿易摩擦にしろ、新型肺炎にしろ、新興国株式のおよそ3分の1を占める中国が当事国なので、新興国株式インデックスファンドの基準価額の変動が大きかったり、出遅れ気味なのはやむを得ない面もあるのでしょうね。
ただ、基準価額の推移を見ると新興国株式の値動きの大きさについていくには容易ではないかもしれませんね。
私も新興国株式インデックスファンドの価格変動の激しさには怖い思いをしたことがあるので、将来の成長性の高さに魅力を感じて投資する場合でも一度にまとまった金額を投じるのではなく少しずつ積み立てをしていくのがやはり無難でしょうね。
新興国に限らず個別の市場の動向に惑わされたくないなら、全世界株式インデックスファンドやバランスファンドでまとめて投資するのも一案でしょうか。
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