9資産に分散投資する『SMT インデックスバランス・オープン』の特徴と運用実績を定番バランスファンドと比較してみました。
比較の対象は『eMAXIS バランス(8資産均等型)』、『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』、『世界経済インデックスファンド』です。
SMT インデックスバランス・8資産均等型・世界経済IFの特徴
『SMT インデックスバランス・オープン』(三井住友トラストAM)は世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)の基本配分比率は株式40%、債券40%、REIT20%です。
地域別の基本組入比率は、地域別(日本、先進国、新興国)のGDP(国内総生産)総額の比率を参考に決定されます。年1回、地域別構成比の見直しを行います。
2019年5月末現在 |
『eMAXIS バランス(8資産均等型)』(三菱UFJ国際投信)と『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』(三菱UFJ国際投信)は世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。
基本投資割合 |
『世界経済インデックスファンド』(三井住友トラストAM)は世界の株式と債券に分散投資します。
基本組入比率は、地域別(日本、先進国、新興国)のGDP(国内総生産)総額の比率を参考に決定されます。年1回、地域別構成比の見直しを行います。
2019年8月末現在 |
今回、取り上げたファンドは原則として為替ヘッジは行いません。信託期間は、すべて無期限です。
SMT インデックスバランス・8資産均等型・世界経済IFの費用
購入時手数料は上限の数字で、ネット証券などではノーロード(購入時手数料なし)の場合もあります。
『SMT インデックスバランス・オープン』の信託報酬(運用管理費用)は比較的低廉ですが、最近の超低コストなインデックスファンド(『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』)に比べると分が悪いです。
SMT インデックスバランス・8資産均等型・世界経済IFの運用実績
下のチャートは過去3年間の基準価額の推移(2016年11月15日~2019年11月14日)を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2016年11月15日~2019年11月14日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年11月14日現在)。
調整局面での下落率は2018年12月4日~2019年1月4日の数字です。
2019年11月14日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
過去3年の騰落率はほぼ拮抗していますが、過去1年、過去2年の騰落率では『SMT インデックスバランス・オープン』は8資産均等型に比べると若干劣後しています。
組入比率の比較的高い新興国資産が直近は不調で、逆にここのところ好調な国内REITの組入比率が低いことも理由の一つでしょうか。
SMT インデックスバランス・オープンまとめ
『SMT インデックスバランス・オープン』は、定番の8資産均等型バランスに比べ、新興国REITを含む9資産に分散投資しているのが大きな特徴になっています。2019年9月末の月次レポートによると、新興国REITの組入国の1位は南アフリカで43.82%、2位はメキシコで24.69%と2ヵ国だけで7割近くを占めています。
実は先進国REITもアメリカだけで7割強を占めていたりもするのですが、カントリーリスクの高い新興国で偏りが大きいのは、やや気になるところでしょうか。
新興国の株式や債券だけでなくREITにも投資する『SMT インデックスバランス・オープン』についてはまだ時期尚早と考えるか、これからの発展に期待するかで評価がわかれるかもしれないですね。
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