設定から3年が経過した『iFree NYダウ・インデックス』の特徴や運用実績をS&P500連動型の米国株式インデックスファンドや先進国株式インデックスファンドと比較してみました。
比較の対象は『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』です。
iFree NYダウ・S&P500連動型・先進国株式の特徴
『iFree NYダウ・インデックス』(大和投資信託)は、米国を代表する優良30銘柄を対象とした「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税抜0.2250%です。
2019年8月末月報より |
『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』(ブラックロック)と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』が税抜0.3750%程度、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が税抜0.1500%です。
2019年7月末月報より |
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(ニッセイAM)は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
運用管理費用(年率)は税抜0.0999%です。
2019年7月末月報より |
2019年7月末月報より |
今回、取り上げた投資信託は為替変動リスクを軽減する為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
iFree NYダウ・S&P500連動型・先進国株式の運用実績
下記のチャートは、過去3年間(2016年9月12日(月)~2019年9月10日(火))の基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2016年9月12日~2019年9月10日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』も含めた騰落率の比較は下の表の通りです(2019年9月10日現在)。
下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字、上昇率は2018年12月25日~2019年9月10日の数字です。
2019年9月10日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
まとめ
過去1年、過去3年の運用実績はSP500連動型や先進国株式を上回る『iFree NYダウ・インデックス』ですが、組入銘柄数の少なさ(30銘柄)は若干気になるところでしょうか。すでに分散投資を実践していて、米国を代表する企業にもう少し厚めに投資したいなら有用な選択肢になるかもしれませんね。
SP500連動型では、さらに低廉な『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』が2019年9月26日に設定される予定です。運用管理費用の実質的な負担は税込0.09264%程度で、つみたてNISA対象商品として届出書も提出しているそうです。
「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」は、つみたてNISAの指定インデックスではないので、つみたてNISA対象商品になるには運用開始から5年などの要件を満たす必要があります。
2013年設定の『eMAXIS NYダウインデックス』は先に対象商品になっていますが、2016年設定の『iFree NYダウ・インデックス』の場合はあと2年ほど待たされることになりそうです。
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