連続増配銘柄を対象にした『野村インデックスファンド・米国株式配当貴族』(愛称:Funds-i フォーカス 米国株式配当貴族)と『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』の特徴と実績を一般的な米国株式インデックスファンドや先進国株式インデックスファンドと比較してみました。
比較の対象は『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』、『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』です。
配当貴族ほか米国株式と先進国株式の特徴
『野村インデックスファンド・米国株式配当貴族』(野村AM)と『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』(SMTAM)は、25年以上連続して増配している銘柄を対象とした「S&P500配当貴族指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。2019年7月末月報より |
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)と『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』(ブラックロック)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2019年7月末月報より |
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(楽天投信投資顧問)は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2019年6月末現在(同年7月末月報より) |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2019年7月末月報より |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 2019年7月末月報より |
今回、取り上げた投資信託は、為替変動リスクを軽減する為替ヘッジを原則として行いません。信託期間は、すべて無期限です。
配当貴族ほか米国株式と先進国株式の費用
購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、SBI証券、楽天証券などのネット証券(インターネットコース)では無料の場合もあります。
配当貴族ほか米国株式と先進国株式の運用実績
下のチャートは、『野村インデックスファンド・米国株式配当貴族』、『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』(S&P500連動型)、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の過去2年間(2017年8月24日~2019年8月23日)の基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2017年8月24日~2019年8月23日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
そのほかの競合も加えた騰落率の比較は下の表の通りです(2019年8月23日現在)。
下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字、上昇率は2018年12月25日~2019年8月23日の数字です。
2019年8月23日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
貿易摩擦や景気後退に対する警戒感から株価の値動きが激しくなっていて、投資信託の基準価額の変動幅も大きくなっています。
『野村インデックスファンド・米国株式配当貴族』や『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』は最近のインデックスファンドに比べるとコストはやや高めですが、25年以上連続して増配している老舗企業の安定感はなかなか魅力的かもしれませんね。
・SMT 米国株配当貴族インデックス・オープンほかファンドレポート(PDF)
もっとも、株式を投資対象にしている以上、値動きは相応に大きいですし、配当による下支え効果が注目される今のような局面では割高になっていないかは気になることころでしょうか。
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