新設定『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』の特徴と米国株式インデックスファンドの成績は?先進国株式と比較・評価

2019年8月28日水曜日

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新設定『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』米国株式インデックスファンドを先進国株式インデックスファンドと比較・評価

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SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』が2019年9月26日に設定されることになりました(プレスリリース有価証券届出書)。

つみたてNISA対象商品として金融庁に届出書を提出したそうです。

その特徴を簡単にまとめてみました。また米国株式(「S&P500指数」連動型)インデックスファンドの運用実績を先進国株式インデックスファンドと比較してみました。


SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの特徴

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』(SBIアセットマネジメント)は、マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コムなど米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。

S&P500指数 業種別構成比(情報技術、ヘルスケア、金融、コミュニケーション・サービス、一般消費財・サービスほか)
「S&P500指数」業種別構成比
2019年7月末現在

実質的な投資対象は「VOO(バンガード・S&P500 ETF)」です。

信託報酬(運用管理費用)の実質的な負担は税込0.09264%程度(税込0.06264%(税抜0.058%)+0.03%程度(VOO))です。

既存の『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(税込0.162%)より低廉で、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(税込0.107892%)も下回っています。

信託期間は無期限です。

設定当初の販売会社はSBI証券です。



米国株式(S&P500)と先進国株式の運用実績

下のチャートは、「S&P500指数」連動型である『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』と先進国株式インデックスファンドである『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の過去5年間の基準価額の推移(2014年8月28日~2019年8月27日)を比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンドと<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの基準価額の推移(チャート)
基準価額の推移 2014年8月28日~2019年8月27日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

そのほかの競合(『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』、『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』)も加えた騰落率の比較は下の表の通りです(2019年8月27日現在)。

iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの騰落率
2019年8月27日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません


まとめ

信託報酬が0.1%未満と廉価な『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』の登場で米国株式の人気にますます拍車がかかりそうですね。

近年は米国株式が好調で先進国株式インデックスファンドも国・地域別構成比の7割近くを米国(アメリカ)が占めています。

MSCIコクサイ インデックス 国・地域別構成比(アメリカ、イギリス、フランス、カナダ、スイスほか)
先進国株式(「MSCIコクサイ インデックス」)
2019年7月末現在

その一方で、バリュエーションや利益成長面での割高感から米国に弱気な見方もあるようです。

・ピクテ投信投資顧問「Barometer ~強気の投資家は要注意~」(PDF)

米国企業の国際競争力は大変魅力的ですが、投資対象を米国1ヵ国にしぼっていいのかは悩みどころかもしれませんね。




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