『楽天・全米株式インデックス・ファンド』が投資対象にする『VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)』と、2019年9月26日設定予定の『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』が投資対象にする『VOO(バンガード・S&P500 ETF)』の特徴と運用実績を比較してみました。
米国株式ETF『VTI』と『VOO』の特徴
『VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)』は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に連動する投資成果をめざします。2019年7月末現在、同ETFは大型株・中型株・小型株合わせて3,606銘柄で構成されています。ETF純資産総額は1,194.7億米ドルです。
経費率(年率)は0.03%です。
VTI セクター別構成比率 2019年7月末現在 |
『VOO(バンガード・S&P500 ETF)』は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」に連動する投資成果をめざします。
2019年7月末現在、同ETFは大型株509銘柄で構成されています。ETF純資産総額は1,190.4億米ドルです。
経費率は0.03%です。
VOO セクター別構成比率 2019年7月末現在 |
米国株式ETF『VTI』と『VOO』の運用実績
米ドルベース 2019年7月31日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
直近の株式市場は貿易摩擦や景気後退懸念などにより、先行きの不透明感が強まっています。
年間平均リターン(米ドルベース)は、大型株から小型株まで幅広くカバーした『VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)』を大型株中心の『VOO(バンガード・S&P500 ETF)』が僅差で上回っているようです。
もっとも、時価総額の小さな中小型株が全体に占める割合は限定的ですから、切り取る期間によって互いに優勢な時期、劣勢な時期はあっても、長い目で見れば両ETFにそれほど大きな差はつきにくいのではないかと思われます。
楽天・全米株式とSBI・バンガード・S&P500とeMAXIS Slim 米国株式
『VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)』と『VOO(バンガード・S&P500 ETF)』の経費率(年率)は、どちらも0.03%と同水準です。『楽天・全米株式インデックス・ファンド』と『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』の場合は、前者の信託報酬(年率)が税込0.1596%に対し後者が税込0.09264%です。
年率で0.06696%の差がありますが、僅差なので、特に『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』(2019年9月26日新設定)の純資産総額が小さいうちは実質コストでは逆転もありうるかもしれませんね。
2019年8月28日現在、先行する『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の純資産総額は500億円を超えています。『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』と直接競合しそうな『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の純資産総額も約270億円に達しています。
2019年8月28日現在 |
海外ETFを利用した投資信託はベンチマークとの連動性にやや難がある印象で、現物株に投資する『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の信託報酬(税込0.162%)の引き下げにも期待しています。
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