8資産均等型や世界経済インデックスファンドと比較・評価『たわらノーロード　全世界株式』の出足の成績は？

『たわらノーロード　全世界株式』は、世界（日本を含む先進国と新興国）の株式を投資対象にしたインデックスファンドです。

同ファンドや同じベンチマーク（「MSCI ACWI」）に連動する『全世界株式インデックス・ファンド』の特徴や運用実績をバランスファンドと比較してみました。

比較の対象は『eMAXIS Slim バランス（8資産均等型）』と『世界経済インデックスファンド』です。

全世界株式とバランスファンドの特徴

『たわらノーロード　全世界株式』（アセットマネジメントOne）と『全世界株式インデックス・ファンド』（SSGA）は、日本を含む世界の株式を対象にした「MSCI ACWI（オール・カントリー・ワールド・インデックス）」（円換算ベース）に連動する投資成果をめざします。

ベンチマークの指数は世界49ヵ国（先進国23ヵ国と新興国26ヵ国）の株式を組み入れています。

投資信託を保有中の運用管理費用（年率）は『たわらノーロード　全世界株式』が税抜0.12％、『全世界株式インデックス・ファンド』が税抜0.48％です。

2019年7月末現在

『eMAXIS Slim バランス（8資産均等型）』（三菱UFJ国際投信）は、世界の株式、債券、REIT（不動産投資信託証券）に分散投資します。

運用管理費用（年率）は税抜0.14％です。

基本投資割合

『世界経済インデックスファンド』（三井住友トラストAM）は、世界の株式と債券に分散投資します。

基本組入比率は、地域別（日本、先進国、新興国）のGDP（国内総生産）総額の比率を参考に決定します。年1回、地域別構成比の見直しを行います。

運用管理費用（年率）は税抜0.50％です。

2019年2月末現在

今回、取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。

全世界株式とバランスファンドの運用実績

下記のチャートは、『たわらノーロード　全世界株式』設定来（2019年7月22日～2019年8月21日）の基準価額の推移をバランスファンドと比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

基準価額の推移　2019年7月22日～2019年8月21日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

下記のチャートは、『たわらノーロード　全世界株式』と同じ指数に連動する『全世界株式インデックス・ファンド』設定来（2017年9月8日～2019年8月21日）の基準価額の推移をバランスファンドと比べたものです。

起点の基準価額を1万円に統一しています。

基準価額の推移　2017年9月8日～2019年8月21日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

騰落率の比較は下の表の通りです（2019年8月21日現在）。

2019年8月21日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

『eMAXIS Slim バランス（8資産均等型）』が比較的堅調なのは、金利の低下によりREIT（不動産投資信託証券）に追い風が吹いていることも一因だと思われます。

まとめ

全世界株式インデックスファンドは、債券を含むバランスファンドに比べると良くも悪くも値動きが大きめです。

下の図表のように定額の積立投資の場合、基準価額が下がっているときは、より多くの口数を購入できるチャンスでもあります。

出典：金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」 4ページより https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/assets/pdf/tsumitate_guidebook.pdf

理屈の上では値動きの激しい全世界株式インデックスファンドと積立投資の相性は悪くなさそうです。

とはいえ途中で怖くなって投資をやめてしまうくらいなら、無理に背伸びをせずバランスファンドをコツコツと積み立てていくのも堅実な選択かもしれませんね。

バランスファンドといえども相場が荒れ模様になると基準価額が大きく下がることもあり得ますから、預貯金等の安全資産の備えも忘れないようにしたいです。

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