【インデックス投資】為替ヘッジあり先進国株式・債券を『楽天・全世界債券インデックス（為替ヘッジ）ファンド』と比較・評価　直近は債券も売られている理由は？

マーケットが荒れ模様の今、為替ヘッジのついた先進国株式および先進国債券インデックスファンドの特徴と運用実績を『楽天・全世界債券インデックス（為替ヘッジ）ファンド』と比較してみました。

参考までに為替ヘッジなしの『たわらノーロード　先進国株式』とも実績を比べています。

為替ヘッジあり株式と債券の特徴

『たわらノーロード　先進国株式＜為替ヘッジあり＞』（アセットマネジメントOne）は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」（円換算ベース・配当込み・為替ヘッジあり）に連動する投資成果をめざします。

投資信託を保有中の運用管理費用（年率）は税込0.22％です。為替ヘッジなしの『たわらノーロード　先進国株式』は税込0.10989％です。

たわらノーロード　先進国株式＜為替ヘッジあり＞ 2020年2月末月報より

『たわらノーロード　先進国債券＜為替ヘッジあり＞』（アセットマネジメントOne）は、海外の公社債を対象にした「FTSE世界国債インデックス」（除く日本、円換算ベース、為替ヘッジあり）に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用（年率）は税込0.22％です。

たわらノーロード　先進国債券＜為替ヘッジあり＞ 2020年2月末月報より

『楽天・全世界債券インデックス（為替ヘッジ）ファンド（愛称：楽天・バンガード・ファンド（全世界債券・為替ヘッジ））』（楽天投信投資顧問）は、日本を含む世界の債券市場を対象にした「ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合浮動調整インデックス」（円ヘッジベース）に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用（年率）は税込0.282％程度です。

楽天・全世界債券インデックス （為替ヘッジ）ファンド 2020年1月末現在（同年2月末月報より）

信託期間は、すべて無期限です。

為替ヘッジあり株式と債券などの運用実績

為替ヘッジあり株式と債券などの基準価額の推移（チャート）

下のチャートは、基準価額の推移を後発の『楽天・全世界債券インデックス（為替ヘッジ）ファンド』設定来1年1ヵ月強（2019年2月15日～2020年3月18日）の期間で比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

基準価額の推移　2019年2月15日～2020年3月18日 過去の実績は将来を保証するものではありません

債券ほどの安定感はありませんが、先進国株式インデックスファンドも為替ヘッジのあるほうがやはり値動きが若干マイルドになるようです。

株価が不安定な上記の期間では、為替ヘッジつき債券インデックスファンドの堅調さが光って見えますね。

もっとも、直近は債券も換金売り等で値下がりしています。新型コロナウィルスの流行拡大で各国が景気刺激策の原資として国債を増発するのでは、という思惑もあるようです。

・世界の国債が急落、各国の新型コロナ対策で供給急増を織り込む動き（ブルームバーグ）

・コロナショック、安全資産のはずだった債券はなぜ下落したのか？（ITmediaビジネス）

また原油価格の急落でハイイールド債を大量に起債しているシェールオイル企業のデフォルトが懸念され、金融市場全体でリスクオフが加速する原因の一つになっているとも。

為替ヘッジあり株式と債券などの騰落率の比較

騰落率の比較は下の表の通りです（2020年3月18日現在）。

（先進国株式の）調整局面の騰落率は2020年2月21日～同年3月17日の数字、設定来騰落率は1年1ヵ月強の数字です。

2020年3月19日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません

株価急落時の先進国株式のマイナス分を補うことまではできませんが、為替ヘッジつきの債券にも投資先を分散することでポートフォリオ全体の値動きをある程度マイルドにすることは期待できるかもしれませんね。

ただ、金融市場の混乱から米ドルの需要が高まっていて、為替ヘッジコストは急上昇しているそうです。

・為替ヘッジコストについて（2020年3月）

後発の『楽天・全世界債券インデックス（為替ヘッジ）ファンド』は日本を含む世界の債券に幅広く投資できるのは魅力的ですが、純資産総額の小ささは気になるところでしょうか。

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