『セゾン資産形成の達人ファンド』楽天・全米株式、S＆P500及びNYダウ連動型と運用実績を比較・評価-NISAで積立投資手帳

『セゾン資産形成の達人ファンド』特徴と運用実績を米国株式インデックスファンドと比較・評価・解説

世界の株式を対象にしたアクティブ運用の『セゾン資産形成の達人ファンド』の特徴と運用実績を米国株式インデックスファンドと比較してみました。

比較の対象は『楽天・全米株式インデックス・ファンド』、『iシェアーズ米国株式インデックス・ファンド』、『eMAXIS NYダウインデックス』です。

セゾン資産形成の達人ファンドほか特徴

アクティブ運用の『セゾン資産形成の達人ファンド』（セゾン投信）は、投資対象ファンドを通じて主として海外及び日本の株式に幅広く分散投資します。株式市場の過熱により有望な投資先がないと判断した場合は、債券にも投資する場合があります。

投資先ファンドの選定は企業分析をしっかり行っていること、長期的な視点で運用されていること、手数料が適正なことを条件としています。適格機関投資家限定のファンドにも投資しています。

投資信託を保有中の運用管理費用（年率）は税込1.35％±0.2％程度です。購入時手数料はありません。解約時の信託財産留保額は0.1％です。

セゾン資産形成の達人ファンド　業種別構成比（ヘルスケア、情報技術、資本財・サービスほか）と国別構成比（アメリカ、日本、スイスほか）

セゾン資産形成の達人ファンド
業種別構成比と国別構成比
2020年2月末現在（同年3月度運用レポートより）

『楽天・全米株式インデックス・ファンド（愛称：楽天・バンガード・ファンド（全米株式））』（楽天投信投資顧問）は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100％をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」（円換算ベース）に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用（年率）は税込0.162％程度です。購入時手数料や解約時の信託財産留保額はありません。

CRSP USトータル・マーケット・インデックス　業種別構成比（テクノロジー、金融、ヘルスケアほか）

CRSP USトータル・マーケット・インデックス
業種別構成比　2020年3月末現在

『iシェアーズ米国株式インデックス・ファンド』（ブラックロック）は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S＆P500指数」（円換算ベース）に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用（年率）は税込0.4125％程度です。購入時手数料や解約時の信託財産留保額はありません。

S＆P500指数　業種別構成比（情報技術、ヘルスケア、コミュニケーション・サービスほか）

S＆P500指数
業種別構成比　2020年3月末現在

『eMAXIS NYダウインデックス』（三菱UFJ国際投信）は、米国を代表する主要30銘柄を対象とした「ダウ・ジョーンズ工業株価平均（NYダウ）」（円換算ベース）に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用（年率）は税込0.66％以内です。購入時手数料や解約時の信託財産留保額はありません。

ダウ・ジョーンズ工業株価平均　業種別構成比（情報技術、資本財・サービス、ヘルスケアほか）

ダウ・ジョーンズ工業株価平均
業種別構成比　2020年3月末現在

今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジは行いません。信託期間は、すべて無期限です。

セゾン資産形成の達人ファンドほか運用実績

下のチャートは後発の『楽天・全米株式インデックス・ファンド』設定来2年7ヵ月弱の期間（2017年9月29日～2020年4月21日）で基準価額の推移を比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

セゾン資産形成の達人ファンドと米国株式インデックスファンドの基準価額の推移（チャート）

基準価額の推移　2017年9月29日～2020年4月21日
過去の実績は将来を保証するものではありません

騰落率の比較は下の表の通りです（2020年4月21日現在）。

調整局面の上昇率は2020年3月24日（セゾンのみ23日）～2020年4月21日の数字、調整局面の下落率は2020年2月21日～同年3月24日（セゾンのみ23日）の数字、設定来騰落率は後発の『楽天・全米株式インデックス・ファンド』設定来2年7ヵ月弱の数字です。

2020年4月21日現在
過去の実績は将来を保証するものではありません

下のチャートは後発の『iシェアーズ米国株式インデックス・ファンド』設定来6年7ヵ月半強の期間（2013年9月3日～2020年4月21日）で基準価額の推移を比べたものです。

起点の基準価額を1万円に統一しています。

セゾン資産形成の達人ファンドと米国株式インデックスファンドの基準価額の推移（チャート）2

基準価額の推移　2013年9月3日～2020年4月21日
過去の実績は将来を保証するものではありません

騰落率の比較は下の表の通りです（2020年4月21日現在）。

設定来騰落率は後発の『iシェアーズ米国株式インデックス・ファンド』設定来6年7ヵ月半強の数字です。

2020年4月21日現在
過去の実績は将来を保証するものではありません

近年は米国株式が好調だったこともあり、世界の株式を投資対象にした『セゾン資産形成の達人ファンド』は米国株式インデックスファンドの後塵を拝しています。

直近はコロナショックによりマーケットの動揺が続いています。

・IMF『世界経済見通し』コロナ収束は年後半予想（三井住友DSアセマネ）

上記の記事によれば「IMFの基本シナリオは、この4～6月期が景気の最悪期で、2020年後半から経済活動は徐々に回復に向かい、2021年の世界経済は+5.8%に急回復するというもの」だそうですが、米国以外の地域の巻き返しにも期待したいですね。