『次世代通信関連 世界株式戦略ファンド』(愛称:THE 5G)の特徴と運用実績をハイテク株を中心にした米国株式インデックスファンドと比較してみました。
比較の対象は『iFreeNEXT FANG+インデックス』と『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』です。参考までに、幅広い銘柄に分散した『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』とも比べてみました。
THE 5Gほか特徴
『次世代通信関連 世界株式戦略ファンド』(愛称:THE 5G)は、外国投資信託「Next Generation Connectivity Fund JPY Unhedged Class」を通じて、日本を含む世界の次世代通信関連企業の株式に投資します。投資銘柄はファンダメンタルズ分析を通じて成長性や株価の割安度を検証したうえで選定します。信託期間は2028年1月7日までです。
2019年1月末月報より |
2019年1月末月報より |
『iFreeNEXT FANG+インデックス』は、「NYSE FANG+指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
同指数は、フェイスブック、アップル、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグル(アルファベット)、アリババ、バイドゥ、エヌビディア、テスラ、ツイッターの10社に等金額投資したポートフォリオで構成されています。
四半期(3・6・9・12月)ごとに等金額となるようリバランスを行ないます。
2019年1月末月報より |
『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』は、「NASDAQ100指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
NASDAQ(ナスダック)は米国にある世界最大の新興企業向けの株式市場です。米国以外の企業を含みハイテク(IT)関連銘柄の比率が高いのが特徴です。「NASDAQ100指数」は時価総額上位100銘柄(金融銘柄を除く)で構成されています。
実質的な投資先である「INVESCO QQQ TRUST SERIES 1」は103銘柄を組み入れています(2019年3月1日現在)。
2019年3月1日現在 |
『楽天・全世界株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))は、日本を含む全世界の株式市場を対象にした「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
投資対象指数は先進国や新興国市場を含む48ヵ国の約8,000銘柄で構成され、全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーしています。
実質的な投資先である「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」は8,069銘柄を組み入れています(2018年12月末現在)。
2018年12月末現在(2019年1月末月報より) |
2018年12月末現在(2019年1月末月報より) |
今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は、『次世代通信関連 世界株式戦略ファンド』を除き、無期限です。
THE 5Gほか費用
『次世代通信関連 世界株式戦略ファンド』の購入時手数料は上限の数字です。ネット証券大手のSBI証券や楽天証券でもノーロードではなく手数料がかかります。
THE 5Gほか運用実績
下のグラフは、後発の『iFreeNEXT FANG+インデックス』設定来(2018年1月31日~2019年3月5日)で基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2018年1月31日~2019年3月5日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
下のグラフは、最後発の『iFreeNEXT NASDAQ100インデックス』設定来(2018年8月31日~2019年3月5日)で基準価額の推移を比べたものです。
起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2018年8月31日~2019年3月5日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年3月5日現在)。
2019年3月5日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
世界経済の減速懸念から軟調だった株式市場は反発しています。
まとめ
『次世代通信関連 世界株式戦略ファンド』(愛称:THE 5G)は自動運転や遠隔医療、農業の自動化などにも関わる次世代通信関連銘柄を投資対象としています。米FRBのハト派転換や米中貿易協議の進展期待もあり基準価額は急回復しています。その一方で、米中のハイテク戦争は両国の覇権をめぐる対立であり、一時的な妥協は成立しても根本的な解決は難しいのでは、という見方もあります。
景気減速への警戒感が高まれば、再びハイテク株に強い逆風が吹くことも予想されます。『iFreeNEXT FANG+インデックス』の失速ぶりを思い返すと、特定の分野や銘柄に特化した場合、どうしても好不調の波が激しくなりがちな心配はあるでしょうか。
先の調整局面でまとめ買いできるような強心臓の持ち主でないなら、低コストかつ分散されたインデックスファンドによる積立投資も選択肢に入れてもいいかもしれませんね。
・つみたてNISA早わかりガイドブック(金融庁WEBサイト)
つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。
・『次世代通信関連 世界株式戦略ファンド』(THE 5G)の実績をニッセイ外国株式、iFree NYダウ/S&P500、楽天・全米株式と比較 有望分野に集中投資した結果は?
【楽天Kobo】臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話【電子書籍】[ 竹川美奈子 ]
【Amazon】Wedge (ウェッジ) 2019年 1月号【電子書籍】[ 雑誌 ]
ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログ
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログ
ブログ村 米国株
米国株が話題のブログ
0 件のコメント:
コメントを投稿