

米国株式インデックスファンドの特徴や運用実績を債券を含むバランスファンドと比較してみました。
比較の対象は『楽天・全米株式インデックス・ファンド』、『iFree NYダウ・インデックス』、『iFree S&P500インデックス』、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』、『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』、『楽天・インデックス・バランス・ファンド』3種です。
景気減速が心配されていますが、バランスファンドは弱気相場の備えとなるでしょうか? 米国株式インデックスファンドとバランスファンドのこれまでの運用実績を確認してみました。
今回、取り上げた投資信託は、『iFree NYダウ・インデックス』を除き、つみたてNISA対象商品です。
つみたてNISAは少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。詳細については金融庁のWEBサイトで解説されています。
米国株式とバランスファンドの特徴
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。![]() |
2018年12月末現在(2019年1月末月報より) |
『iFree NYダウ・インデックス』は、米国を代表する主要30銘柄を対象とした「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
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2019年1月末月報より |
『iFree S&P500インデックス』と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
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2019年1月末月報より |
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』は、世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。
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基本投資割合 |
『楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)』『同(均等型)』『同(債券重視型)』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(バランス債券重視型)(バランス均等型)(バランス株式重視型))は、世界の株式と債券に分散投資します。
株式部分は、大型株から小型株までカバーした「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」を実質的な投資対象にしています。
債券部分は、国債に加え、政府関連債、社債、資産担保証券で構成された「バンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンド」を実質的な投資対象にしています。
債券への投資は為替ヘッジを行い為替リスクの低減をめざします。
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基本配分 |
今回、取り上げた投資信託の信託期間は無期限です。
米国株式とバランスファンドの費用
上記の投資信託は購入時手数料や解約時の信託財産留保額はありません。
米国株式とバランスファンドの運用実績
下のグラフは、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』設定来(2017年9月29日~2019年2月22日)で米国株式インデックスファンドと『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の基準価額の推移を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
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基準価額の推移 2017年9月29日~2019年2月22日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
下のグラフは、『楽天・インデックス・バランス・ファンド』設定来(2018年7月20日~2019年2月22日)で基準価額の推移を比べたものです。
起点の基準価額を1万円に統一しています。
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基準価額の推移 2018年7月20日~2019年2月22日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです。純資産総額と過去6ヵ月および過去1年騰落率は2019年2月22日現在の数字です。
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純資産総額、過去6ヵ月、1年騰落率は19年2月22日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
米国株式インデックスファンドより債券を含むバランスファンドのほうが基準価額の変動幅がやはり小さいです。
『楽天・インデックス・バランス・ファンド』3種では債券比率が高いほど値動きが穏やかです。
ちなみに基準価額が20%下落した後(10,000円→8,000円)、20%上昇しても元には戻りません(8,000円→9,600円)。
まとめ
債券を含むバランスファンドのほうがやはり値動きは穏やかなので、弱気相場に備えるなら米国株式インデックスファンドに分散されたバランスファンドを組み合わせてみるのも一案かもしれないですね。![]() |
基準価額の推移(起点を1万円に統一) 2018年7月20日~2019年2月22日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
定期的にリバランスをすることで、好調時に前のめりになりすぎるのも防げそうです。
・『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』と『同 バランス(8資産均等型)』に半分ずつ投資した運用実績を確認 米国株式の割高感が気になるなら?
・弱気相場に備えるならバランス投信も一案?実績比較『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』『同 バランス(8資産均等型)』『楽天・インデック・バランス・ファンド』
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