2018年12月のSBI証券の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)でベスト10のうち6~10位の投資信託について、特徴と運用実績を簡単にまとめてみました。
1~5位については、こちらの記事をご覧ください。
つみたてNISAの概要については金融庁のWEBサイトでも解説されています。
つみたてNISA人気ランキング6~10位(SBI証券)
SBI証券の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)の6~10位は下記の通りです(2018年12月1日~同年12月31日)。6位→(前回6位)eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
日本を含む全世界の株式(大型株と中型株)に投資
7位↓(前回4位)楽天・全米株式インデックス・ファンド
米国の株式(大型株~小型株)に投資
8位↑(前回10位)eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
新興国の株式(大型株と中型株)に投資
9位→(前回9位)<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
国内の株式(TOPIX構成銘柄)に投資
10位↓(前回8位)ひふみプラス
国内外の株式に選別投資
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)ほか特徴
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は、日本を含む世界の株式を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。2018年11月末月報より |
2018年11月末月報より |
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VTI)を実質的な投資対象にしています。
実質的な投資対象ファンドVTIのポートフォリオ 2018年10月末現在(同年11月末月報より) |
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は、新興国の株式市場を対象にした「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年11月末月報より |
2018年11月末月報より |
『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』は、東証第1部上場の全銘柄を対象にした「東証株価指数(TOPIX)」の値動きに連動する投資成果をめざします。
2018年12月末月報より 組入銘柄数は同年2月20日付運用報告書より |
『ひふみプラス』は、長期的な将来価値に対して市場価値が割安と考えられる成長企業に選別投資します。直販の『ひふみ投信』と同じマザーファンドを通じて運用されています。
2018年11月末現在 |
今回取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)ほか費用
投資信託を保有中にかかる運用管理費用(信託報酬)は下記の通りです。すべて年率(税込)です。『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』
0.15336%
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』
0.16960%
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』
0.20412%
『<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド』
0.17172%
『ひふみプラス』
1.05840%
つみたてNISAでは、ETFを除き、投資信託はノーロード(購入時手数料なし)です。上記の投資信託は解約時の信託財産留保額はありません。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)ほか運用実績
下のグラフは過去およそ1年間(2017年12月28日~2018年12月28日)の基準価額の推移を比べたものです(起点の基準価額を1万円に統一)。『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』は設定から1年未満のため同じ指数(「MSCI ACWI」)に連動する「全世界株式インデックス・ファンド」を代用しています。
基準価額の推移 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
過去1ヵ月(2018年11月29日~同年12月28日)、過去6ヵ月(2018年6月29日~同年12月28日)、過去1年(2017年12月29日~2018年12月28日)の騰落率の比較は下記の通りです。
2018年12月28日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
米国の利上げや貿易摩擦への警戒感、世界経済の減速懸念などから、株式市場は軟調になっています。
まとめ
つみたてNISAは長期(20年)の積立投資を前提としています。人の心理として相場が好調な時ほど強気になってもっと買いたくなり、不調な時ほど弱気になって相場から離れたくなりますよね。
高値づかみや底値での投げ売りを防ぐには、分散されたポートフォリオに積立の設定をしたら後は世界経済の成長を信じて放置してしまうのがむしろ賢明な方法でしょうか。
出典:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」 4ページより http://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/assets/pdf/tsumitate_guidebook.pdf |
毎月一定の額でも積立を継続するなら、基準価額が下がっている時にはより多くの口数を購入することができます。
裏を返せば、含み損は憂鬱ですが投資の果実を得るためには景気や相場の谷間を経験することが避けられないのかもしれませんね。
・2018年12月SBI証券つみたてNISA人気ファンド比較1~5位 ニッセイ外国株式、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、同 先進国株式、同 バランス(8資産均等型)、ニッセイ日経225
・SBI証券「つみたてNISA取扱商品」株式とバランス型に分類し安い順に並替 楽天・全世界株、全米株もあり
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