2018年12月のSBI証券の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)でベスト10のうち1~5位の投資信託について、特徴と運用実績を簡単にまとめてみました。
6~10位については、こちらの記事をご覧ください。
つみたてNISAの概要については金融庁のWEBサイトでも解説されています。
つみたてNISA人気ランキングベスト5(SBI証券)
SBI証券の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)のベスト5は下記の通りです(2018年12月1日~同年12月31日)。1位→(前回1位)<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
日本を除く先進国の株式(大型株と中型株)に投資
2位→(前回2位)eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国の株式(大型株)に投資
3位→(前回3位)eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
日本を除く先進国の株式(大型株と中型株)に投資
4位↑(前回7位)eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資
5位→(前回5位)ニッセイ日経225インデックスファンド
国内の株式(日経平均株価採用銘柄)に投資
ニッセイ外国株式ほか特徴は?
資産クラスの近いものを先に紹介していきます。『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』と『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年11月末月報より |
2018年11月末月報より |
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年11月末月報より |
『ニッセイ日経225インデックスファンド』は、東証第1部上場のうち代表的な225銘柄を対象にした「日経平均株価(日経225)」に連動する投資成果をめざします。
2018年11月末月報より |
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』は世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。
基本投資割合 |
今回取り上げた投資信託は外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間はすべて無期限です。
ニッセイ外国株式ほか費用は?
投資信託を保有中にかかる運用管理費用(信託報酬)は下記の通りです。すべて年率(税込)です。『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』
0.11772%
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』
0.11772%
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』
0.17280%
『ニッセイ日経225インデックスファンド』
0.27000%
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』
0.17172%
上記の投資信託は購入時手数料や解約時の信託財産留保額はありません。つみたてNISAでは、ETFを除き、投資信託はノーロード(購入時手数料なし)です。
「日経平均株価(日経225)」に連動する投資信託では、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド』や『eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)』のほうが、運用管理費用が年率で税込0.17172%とさらに低廉です。
ニッセイ外国株式ほか運用実績は?
下のグラフは過去およそ1年間(2017年12月28日~2018年12月28日)の基準価額の推移を比べたものです(起点の基準価額を1万円に統一)。『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(2018年7月3日設定)は運用開始から1年未満のため、同じ指数に連動する『iFree S&P500インデックス』を代用しています。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の陰に隠れています。
基準価額の推移 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
過去3ヵ月(2018年10月1日~同年12月28日)、過去6ヵ月(2018年6月29日~同年12月28日)、過去1年(2017年12月29日~2018年12月28日)の騰落率の比較は下の表の通りです。
2018年12月28日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
参考に掲載した『iFree S&P500インデックス』の運用管理費用(年率)は税込0.2430%と、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(税込0.1728%)より若干割高です。
世界経済の減速懸念から、直近の株式市場は軟調になっています。上記の投資信託の中では、債券を含む『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』はマイナス幅がやはり控えめです。
まとめ
景気や株価のピークアウトがささやかれていることもあってか、2018年12月のSBI証券の月間積立設定件数ランキング(つみたてNISA)では『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』が7位から4位に浮上しています。いくら基準価額が下がっている時のほうが口数が多く買えるチャンスと言っても、景気の減速や株価の下落が心配されている状況では株式のみを対象にした投資信託は購入しにくいかもしれませんね。
途中で積み立てをやめてしまうぐらいなら、値動きが比較的穏やかな債券を含むバランスファンドを投資対象にするのも賢明な選択でしょうね。
ちなみに2001年に設定された『外国株式インデックスファンド』(三井住友トラスト・アセットマネジメント)は、100年に1度の金融危機といわれたリーマンショックで基準価額が大きく下落しますが、その後、最高値を更新しています。
外国株式インデックスファンド 2001年2月22日~2018年12月28日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません 出典:三井住友トラスト・アセットマネジメント http://www.smtam.jp/fund/detail/_id_92/ |
・2018年12月SBI証券つみたてNISA人気ファンド比較6~10位 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、楽天・全米株式、ひふみプラスほか
・SBI証券「つみたてNISA取扱商品」株式とバランス型に分類し安い順に並替 楽天・全世界株、全米株もあり
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