米国株式インデックスファンドの特徴と過去5年間の運用実績を、先進国株式や国内株式のインデックスファンドと比較してみました。
比較の対象は『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』、『eMAXIS NYダウインデックス』、『eMAXIS 先進国株式インデックス』、『ニッセイ日経225インデックスファンド』です。
米国株式インデックスファンドほか特徴
『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。投資対象ファンドIVVのポートフォリオ 2018年8月末月報より |
『eMAXIS NYダウインデックス』は、米国を代表する主要30銘柄を対象とした「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)」(円換算ベース・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。
2018年9月末月報より |
『eMAXIS 進国株式インデックス』は、日本を除く主要先進国の株式市場を対象にした「MSCI コクサイ・インデックス」(円換算ベース・為替ヘッジなし)に連動する投資成果をめざします。
2018年9月末月報より |
2018年9月末月報より |
『ニッセイ日経225インデックスファンド』は、東証第1部上場のうち代表的な225銘柄を対象にした「日経平均株価(日経225)」に連動する投資成果をめざします。
2018年9月末月報より 組入銘柄数は同年2月15日付運用報告書より |
今回、取り上げた投資信託の信託期間は、すべて無期限です。
米国株式インデックスファンドほか費用
投資信託を保有中の運用管理費用(信託報酬)は下記の通りです。『iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド』
税抜0.375%程度(年率)
※ 投資対象ファンド(海外ETFであるIVV)の報酬を含む概算値
『eMAXIS NYダウインデックス』
税抜0.600%(年率)
『eMAXIS 先進国株式インデックス』
税抜0.600%(年率)
『ニッセイ日経225インデックスファンド』
税抜0.250%(年率)
米国株式インデックスファンドほか運用実績
下のグラフは米国株式、先進国株式、国内株式の各インデックスファンドの過去5年間(2013年9月末~2018年9月末)の基準価額の値動きを比較したものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の値動き(月末ベース) 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
2013年9月末と比べ2018年9月末の米国株式インデックスファンド2種の基準価額は約2.1倍に達しています。
米国株式インデックスファンドには及ばないものの、先進国株式や国内株式のインデックスファンドの基準価額も5年間で約1.8倍に上昇しています。
長期で運用するなら、基本に忠実に国際分散投資という選択肢もありますね。
まとめ
過去5年間の米国株式インデックスファンドその他の運用実績が極めて好調なのは、リーマン・ショック後の世界的な金融緩和の恩恵が大きいです。直近の株式市場は米国の長期金利上昇により荒れ模様になっていますが、金融政策の正常化に伴いリスク資産のリターンの低下が予想されています。
・「2018年の世界経済と市場見通し」中間アップデート(バンガード)
貿易摩擦の激化が懸念されていたり先行きは不透明ですが、長期では世界経済の成長が続くなら、またいつかチャンスが巡ってくることもあるでしょうね。
市場が不安定になるとあれこれ悩みがちですが、過度に悲観せず、インデックスファンドで分散を心がけながら気長にまた訪れるであろう機会を待ちたいと思います。
こぼれ話
運用管理費用がより低廉なインデックスファンドが後から設定されています。
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』
税抜0.160%(年率)
『iFree NYダウ・インデックス』
税抜0.225%(年率)
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』
税抜0.109%(年率)
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド』
税抜0.159%(年率)
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