※ 記事を更新しました(2019年2月19日)。
連続増配銘柄を対象にした『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』及び『野村インデックスファンド・米国株式配当貴族』の特徴と実績を米国株式や先進国株式を対象にしたインデックスファンドと比較してみました。
比較の対象は『楽天・全米界株式インデックス・ファンド』と『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』です。
SMT 米国株配当貴族ほか特徴は?
『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』や『野村インデックスファンド・米国株式配当貴族』(愛称:Funds-i フォーカス 米国株式配当貴族)は、25年以上連続して増配している銘柄を対象とした「S&P500配当貴族指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。2018年1月末月報より |
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2018年12月末現在(2019年1月末月報より) |
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』は、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
2019年1月末月報より |
2019年1月末月報より |
今回取り上げた投資信託は、原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は、すべて無期限です。
SMT 米国株配当貴族ほか費用
購入時手数料は上限の数字で販売会社によって異なり、SBI証券、楽天証券などのネット証券(インターネットコース)では無料の場合もあります。
SMT 米国株配当貴族ほか運用実績
下のグラフは『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』設定来(2016年8月30日~2019年2月18日)の基準価額の推移を先進国株式を対象にした『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』と比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2016年8月30日~2019年2月18日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
最後発の『楽天・全米株式インデックス・ファンド』設定来(2017年9月29日~2019年2月18日)での基準価額の推移の比較は下記の通りです。
起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 2017年9月29日~2019年2月18日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
『野村インデックスファンド・米国株式配当貴族』も加えた騰落率の比較は下の表の通りです(2019年2月18日現在)。
2019年2月18日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』は設定来(2016年8月30日~2019年2月18日)の騰落率では『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』に劣後していますが、過去6ヵ月、過去1年、過去2年の騰落率では逆転しています。
米国株式の力強さの表れなのか、あるいは貿易摩擦激化懸念からディフェンシブな銘柄に投資資金が移っているという面もあるのでしょうか。
・配当貴族の戻りに注目!日本の連続増配銘柄は?(トウシル)
上記のトウシル(楽天証券)の記事で米国の配当貴族指数や銘柄についても言及されています。
まとめ
比較的保守的な銘柄で構成された米国株配当貴族インデックスファンドですが、最近の成績は先進国株式インデックスファンドよりも優勢なようです。もっとも、直近の運用実績が好調だからといって、あわてて飛びつくと反落の憂き目にあうことも少なくないですよね。
レパトリ減税や貿易摩擦への警戒感もあって米国に投資資金が還流している恩恵もあるのでしょうね。
連続増配の安定感のある銘柄が買われているということは、それだけ先行きに慎重な見方がされているということでもあるのかもしれません。
債券の利回りが魅力的になれば配当貴族銘柄よりもそちらに投資資金が移っていく可能性もあるでしょうね。
・弱気相場に強い?『楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド』を楽天・全米株式やSMT 米国株配当貴族、ニッセイ外国株式と比較
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