海外株にも投資する『ひふみプラス』の運用実績をeMAXIS JPX日経中小型と楽天・全米株式の組み合わせと比較・評価

2019年11月8日金曜日

ひふみ 国内株式 米国株式

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『ひふみプラス』の特徴と運用実績を中小型株ファンドと米国株式インデックスファンドの組み合わせと比較

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海外株にも投資先を広げている『ひふみプラス』の特徴と運用実績を国内中小型株ファンドと米国株式インデックスファンドの組み合わせと比較してみました。

比較の対象は『eMAXIS JPX日経中小型インデックス』と『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の組み合わせです。




ひふみプラス、eMAXIS JPX日経中小型、楽天・全米株式の特徴

ひふみプラス』(レオス・キャピタルワークス)は、長期的な将来価値に対して、市場価値が割安と考えられる成長企業に投資します。直販のひふみ投信と同じマザーファンドを通じて運用されています。

株価の下落リスクが高まっている時や、株価水準から魅力的な銘柄がないような時など状況に応じて株式を売却して現金比率を高める場合があります(最大で50%未満)。

運用管理費用(年率)は純資産総額500億円までは税込1.078%、500億円を超える部分は税込0.968%、1,000億円を超える部分は税込0.858%です。

後述する『eMAXIS JPX日経中小型インデックス』と『楽天・全米株式インデックス・ファンド』を85%:15%で組み合わせた場合の運用管理費用は税込0.3983%です。

中小型株のイメージが強い『ひふみプラス』ですが、大型株の比率が44.6%に達しています。

ひふみプラスの時価総額別比率
2019年9月末現在

海外株の比率は13.9%です。

ひふみプラス 業種別構成比(情報・通信業、その他海外株、電気機器、サービス業、建設業ほか)
ひふみプラス
業種別構成比 2019年9月末現在

eMAXIS JPX日経中小型インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、「JPX日経中小型株指数」の値動きに連動する投資成果をめざします。

同指数は東京証券取引所の第1部、第2部、マザーズ、JASDAQから時価総額、売買代金、ROE(※)等を基に原則200銘柄を選定し算出されます。時価総額上位20%の大型株を除外しています。

※ ROEとは自己資本利益率のことで企業の収益力を示します。

運用管理費用(年率)は税込0.44%です。換金時の信託財産留保額(0.3%)が設定されています。

JPX日経中小型株指数 業種別構成比(サービス業、小売業、情報・通信業、機械、卸売業ほか)
JPX日経中小型株指数
業種別構成比 2019年9月末現在

楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))』(楽天投信投資顧問)は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

運用管理費用(信託報酬)は税込0.162%程度です。

CRSP USトータル・マーケット・インデックス 業種別構成比(テクノロジー、金融、消費者サービス、資本財、ヘルスケアほか)
CRSP USトータル・マーケット・インデックス
業種別構成比 2019年9月末現在

今回、取り上げた投資信託は、外貨建資産に対し為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは行いません。信託期間は、すべて無期限です。


ひふみプラスvs.eMAXIS JPX日経中小型&楽天・全米株式の運用実績

下のグラフは、過去2年間の基準価額の推移(2017年11月8日~2019年11月7日)を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

「JPX日経中小型 85%:楽天・全米株式 15%」は、『eMAXIS JPX日経中小型インデックス』85%:『楽天・全米株式インデックス・ファンド』15%の組み合わせです。

ひふみプラスおよびeMAXIS JPX日経中小型インデックスと楽天・全米株式インデックス・ファンドの組み合わせの基準価額の推移(チャート)
基準価額の推移 2017年11月8日~2019年11月7日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

騰落率の比較は下の表の通りです(2019年11月7日現在)。下落率は2018年9月26日~同年12月25日の数字、上昇率は2018年12月25日~2019年11月7日の数字です。

ひふみプラスおよびeMAXIS JPX日経中小型インデックスと楽天・全米株式インデックス・ファンドの組み合わせの騰落率
2019年11月7日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

貿易摩擦や景気後退懸念などにより株式市場が不安定でしたが、上記の期間の騰落率では『eMAXIS JPX日経中小型インデックス』と『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の組み合わせは『ひふみプラス』に見劣りしていないようです。


ひふみプラスvs.eMAXIS JPX日経中小型&楽天・全米株式まとめ

eMAXIS JPX日経中小型インデックス』と『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の組み合わせは『ひふみプラス』よりも運用管理費用(信託報酬)は低廉です。

『eMAXIS JPX日経中小型インデックス』は「つみたてNISA」対象商品ではありませんが、一般NISAでは投資可能です。

eMAXIS JPX日経中小型インデックス』と『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の組み合わせは『ひふみプラス』の現状に合わせた比率だと国内の中小型株に偏ります

半分ずつか『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の比率を逆に高めにするなら、ある程度バランスが取れて面白い選択肢になるかもしれないですね。




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