先進国株式インデックスファンドの為替ヘッジなしと為替リスクを軽減する為替ヘッジ型(あり)について運用実績を比較してみました。
為替ヘッジを行うことで、どのくらい値動きがマイルドになるのか確認してみたいと思います。
今回、取り上げるのは為替ヘッジなしが『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』(ニッセイAM)と『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)です。
為替ヘッジありが『野村インデックスファンド・外国株式・為替ヘッジ型(Funds-i 外国株式・為替ヘッジ型)』(野村AM)と『iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり)』(大和投資信託)です。
先進国株式インデックスファンドの特徴
一般的な先進国株式インデックスファンドは、日本を除く先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比 2019年11月末現在 |
先進国株式インデックスファンド(為替ヘッジなし・あり)の運用実績
下のチャートは為替ヘッジなしの『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』の設定来6年強の基準価額の推移(2013年12月10日~2019年12月27日)を『野村インデックスファンド・外国株式・為替ヘッジ型』と比べたものです。起点の基準価額を1万円に統一しています。
為替ヘッジなしと比較すると、為替ヘッジ型(あり)は上がるときも下がるときも値動きが穏やかで基準価額の変動幅が小さいです。
基準価額の推移 2013年12月10日~2019年12月27日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
そのほかの競合も含めた騰落率の比較は下の表の通りです(2019年12月27日)。
下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字、設定来騰落率は6年強の数字です。
基準価額の推移 2013年12月10日~2019年12月27日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
為替ヘッジ型(あり)はマイルドな値動きが魅力ですが、定番インデックスファンドの低コスト化が進む中、運用管理費用が若干割高です。
また純資産総額を見ると、ややマイナーな印象も受けますね。
まとめ
為替相場が円高傾向になるたびに、リスク資産の一部を為替ヘッジ型(あり)の投資信託にしておけば為替リスクを軽減できたのに、と思ってしまいます(苦笑)。ただ、実行にまで至らないのは、為替ヘッジコストが長期だと重荷にならないかが気になるためです。
『野村インデックスファンド・外国株式・為替ヘッジ型』の2019年11月末の月報によると、為替ヘッジ前の配当利回り(年率)が2.3%なのに対し為替ヘッジ後は0.1%と相応にヘッジコストがかかっています。
ヘッジコストは2通貨の金利差や需給要因によっても変化します。将来、米国が利上げに動くとコスト負担が重くなりますね。
・「為替ヘッジあり」投信、コスト上昇に要注意(日経QUICK資産運用研究所)
資産全体の値動きを小さくしたいなら、為替ヘッジに頼らずとも単純に預貯金等の安全資産の比率を厚くするという選択肢もあるでしょうか。
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