配当も基準価額を動かす要素の一つ
分配金を出さない方針のインデックスファンドだと配当はファンド内で再投資されていてなかなか意識することはありませんが、配当の利益も投資信託の基準価額を左右する要素の一つですよね。国内株式や債券、REIT(不動産投資信託証券)のインデックスファンドの配当利回りについて各投資信託の月次レポート(2017年3月末現在)から調べてみました。
ここでいう配当利回りは、組入銘柄の課税前の配当利回りや最終利回りの加重平均です。
月次レポートでの配当利回りの表記は野村アセットマネジメントのFunds-iシリーズは小数点以下1桁まで、三井住友トラスト・アセットマネジメントのSMTシリーズは小数点以下2桁までになっています。
信託報酬(運用管理費用)は税込の数字で、このほかに監査費用、有価証券の売買・保管費用、税金その他コストもあるので、配当利回りと信託報酬の差がそのまま基準価額にプラスされるわけでなく、あくまで参考値です。
利回り比較
2017年3月末の月次レポートより |
今回比較したインデックスファンドの中で配当利回りが一番高かったのは「J-REIT」を投資対象にするファンドでした。「J-REIT」は賃貸収入から経費等を引いた当期利益から90%以上を投資家に分配することで法人税が免除される仕組みなので、納得の結果でしょうか。
配当利回りの2位は「配当貴族」でした。もっとも交付目論見書によると配当貴族指数は利回りの高さではなくて増配の継続性や配当の安定性を重視した指数のようです。
「日経225」は日本を代表する企業の指数ですが、配当利回りの点でいうと東証一部に上場する企業全体を対象とする「TOPIX」よりむしろ低いのですね。
効率的に利益を上げている優良企業を対象とする「JPX日経400」も配当利回りの点では「TOPIX」と変わらないというのも意外でした。
「国内債券」の利回りは辛うじてゼロでないものの、信託報酬を考えるならマイナスです。
こぼれ話
債券価格の値上がりを期待しないなら、微々たる利率ですが個人向け国債という選択もありますね。2017年4月募集の個人向け国債の利率は固定3年、固定5年、変動10年とも下限の0.05%でした。
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