『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』『同 バランス(8資産均等型)』実質コストや運用実績を評価 両者を組み合わせた場合の資産配分や成績は?

2021年4月27日火曜日

8資産均等型 米国株式

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eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』と『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の実質コストや運用実績を比較してみました。

また両者を組み合わせた場合の実績も確認してみました。


eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)/バランス(8資産均等型)の特徴

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象にした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は税込0.0968%(税抜0.088%)以内です。

S&P500指数 業種別構成比

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』(三菱UFJ国際投信)は世界の株式、債券、REIT(不動産投資信託証券)に分散投資します。

運用管理費用(年率)は税込0.154%(税抜0.14%)以内です。

8資産均等型

米国株式インデックスファンドと8資産均等型バランスファンドを50%:50%で組み合わせた場合の資産配分は下記の通りです。

運用管理費用(年率)は税込0.1254%(税抜0.114%)以内です。

米国株式 50%:8資産均等型 50%

今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は、すべて無期限です。


米国株式(S&P500)とバランス(8資産均等型)の実質コスト

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)および両者の組み合わせによる実質コスト

上記の数字は推計による概算値であることに注意してください。

運用管理費用(信託報酬)以外に売買委託手数料や有価証券取引税、その他費用(保管費用、監査費用等)を含めたものが実質コストになります。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の実質コスト(年率 0.140%)は、第2期(2019年4月26日~2020年4月27日)の運用報告書(PDF)の1万口当たりの費用明細の信託報酬以外の諸経費を1年(365日)相当に改めて、現時点の信託報酬を加えています。

信託報酬以外の諸経費 0.044% ×(365日 ÷ 第2期の日数 368日)+ 信託報酬 0.0959% (※)= 0.140%(少数第3位未満 四捨五入)

※受益者還元型の信託報酬は純資産総額3,882.10億円で計算(500億円未満の部分 税込0.0968%、500億円以上1,000億円未満の部分 税込0.09625%、1,000億円以上の部分 税込0.0957%)

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の実質コスト(年率 0.216%)は第3期(2019年4月26日~2020年4月27日)の運用報告書(PDF)1万口当たりの費用明細の信託報酬以外の諸経費を1年相当に改めて、現時点の信託報酬を当てはめています。

信託報酬以外の諸経費 0.065% ×(365日 ÷ 第3期の日数 368日)+ 信託報酬 0.1516%(※)= 0.216%(少数第3位未満 四捨五入)

※受益者還元型の信託報酬は純資産総額893.58億円で計算(500億円未満の部分 税込0.154%、500億円以上1,000億円未満の部分 税込0.1485%)

純資産総額は、どちらも2021年4月27日現在の数字です。


米国株式と8資産均等型の実績(チャートと騰落率)

下のチャートは後発の『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』設定来2年10ヵ月弱の期間で基準価額の推移(2018年7月3日~2021年4月27日)を比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)および両者の組み合わせによる基準価額の推移(チャート)

騰落率の比較は下の表の通りです(2021年4月27日現在)。

調整局面の下落率は2020年2月21日~同年3月24日の数字と2018年10月4日~同年12月25日の数字、設定来騰落率は2年10ヵ月弱の数字です。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)および両者の組み合わせによる基準価額の推移(チャート)

2018年の調整局面では堅調な国内REITが『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』の基準価額の下支え役になりましたが、コロナショックではREITが株式以上に大きく値下がりしたので逆に足を引っ張っています。

REITは市場規模が小さいため、投資資金の流出入に伴って株式以上に値動きが激しくなる場合もある点には注意が必要かもしれませんね。

新型コロナウイルス感染拡大を受けた各資産の値動き(日興AM)

世界の株式、国債、REIT指数および、原油、金価格の推移

国際通貨基金(IMF)の世界経済見通しでは、コロナ禍で縮小している先進国と新興国の成長率の格差が2023年には再び拡大する見込みです。

上昇は足元で一服も、引き続き注目される米長期金利の動向~新興国資産については、先進国との成長率格差の拡大タイミングにも要注目~(日興AM)

先進国、新興国の経済成長見通し

またJ.P.モルガンは米国株式の過熱感などから米国以外の地域の期待リターンを相対的に高めに見積もっています。

2021 Long-Term Capital Market Assumptions 長期見通し(円ベース)(PDF/J.P.モルガン)

以下、円換算ベース(為替ヘッジなし)の期待リターン(幾何平均)です。

米国大型株式 2.7%

世界株式 3.7%

先進国株式(除く日本) 3.4%

日本大型株式 5.1%

欧州大型株式 5.0%

新興国株式 5.8%

予測が当たるかはわかりませんが、こうした見方もあるというのは興味深いですよね。



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