純資産総額が500億円を超えるなど急成長中の『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』(2019年9月26日設定)の運用実績を米国株式および先進国株式インデックスファンドのライバルと比較してみました。
比較の対象は『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』と『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』です。
SBI・バンガード・S&P500、スリム米国株式/先進国株式の特徴
『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』(SBIアセットマネジメント)と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』(三菱UFJ国際投信)は、米国株式市場の時価総額のおよそ8割を占める大型株約500銘柄を対象とした「S&P500指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。投資信託を保有中の運用管理費用(年率)は『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』が税込0.0938%程度、『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』が税込0.0968%以内です。
S&P500指数 業種別構成比 2020年6月末現在 |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
ベンチマークの指数は北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22ヵ国の大型株と中型株1,282銘柄で構成されています(2020年6月末現在)。
運用管理費用(年率)は税込0.1023%以内です。
MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比と国別構成比 2020年6月末現在 |
今回、取り上げた投資信託は原則として為替ヘッジを行いません。信託期間は無期限です。
SBI・バンガード、スリム米国株式/先進国株式の運用実績
下のチャートは『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』設定来10ヵ月弱の基準価額の推移(2019年9月26日~2020年7月21日)を競合と比べたものです。起点の基準価額を1万円に統一しています。『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』は『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』の陰に隠れています。
基準価額の推移 2019年9月26日~2020年7月21日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
下のチャートは『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の基準価額のひらき具合(差額)を示しています。
コロナ・ショックによる急落があったためかブレが大きくなっている場面も見受けられます。
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』は2019年11月12日に信託報酬率の引き下げ(税込0.1650%以内 → 税込0.0968%以内)を行いました。
基準価額の差額 2019年9月26日~2020年7月21日 過去の実績は将来を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2020年7月21日現在)。
調整局面の上昇率は2020年3月24日~同年7月21日の数字、下落率は2020年2月21日~同年3月24日の数字、設定来騰落率は10ヵ月弱の数字です。
2020年7月21日現在 過去の実績は将来を保証するものではありません |
『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』の販売会社に初期のSBI証券のほかにauカブコム証券、SMBC日興証券、岡三オンライン証券、佐賀銀行、マネックス証券が追加されています。
・米小売売上高はコロナ禍前の水準を回復 ~ただし、感染の再拡大もあり、「財政の崖」への対応に要注目~(日興AM)
新型コロナの感染の再拡大は心配ですが、危機的な状況を何度も乗り越えてきた米国経済や米国株式の回復力を信じたいですね。米国1ヵ国への集中投資が不安なら、先進国株式インデックスファンドという選択肢もあります(現状、国別構成比の約7割が米国)。
・市場急落局面にみる「株式のチカラ」~これまでの米国株式を例に考える~(日興AM)
出典:市場急落局面にみる「株式のチカラ」 (日興AM) |
過去の実績は将来の運用成績を保証するものではありませんが、コロナ・ショックもいずれ克服されることを祈っています。
・積立投資は米国株をコアに!「複利と時間分散」で貯めながら増やす資産形成術(楽天証券トウシル)
出典:積立投資は米国株をコアに! (楽天証券トウシル) |
おすすめ記事(実質コストほか)
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』と『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の実質コストは下の記事を参考にしてください。・コロナ後も米国優位が続く? 1,200億円超!『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』スリム先進国株式と実質コストや設定来2年の運用実績を比較・評価
『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』と先進国債券の組み合わせについては下の記事を参考にしてください。
・債券でマイルドな値動きに『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』『同 先進国債券インデックス』半分ずつ投資した運用実績を評価
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