設定から1年が経過した『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の運用実績を国内株式・先進国株式・新興国株式の組み合わせと比較してみました。
オール・カントリーと国内株式・先進国株式・新興国株式
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』(三菱UFJ国際投信)は、日本を含む世界の株式市場を対象にした「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。ベンチマークの指数は先進国と新興国を合せた49ヵ国の大型株と中型株2,852銘柄で構成されています(2019年9月末現在)。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 2019年9月末現在 |
『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』(三菱UFJ国際投信)は、東京証券取引所第一部に上場されている全銘柄を対象にした「TOPIX(東証株価指数)」に連動する投資成果をめざします。
ベンチマークの指数には2,150銘柄が組み入れられています(2019年9月末現在)。
TOPIX(東証株価指数) 業種別構成比 2019年9月末現在 |
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、先進国の株式市場を対象にした「MSCIコクサイ インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
ベンチマークの指数には北米、欧州、アジア・オセアニア、中東の22ヵ国の大型株と中型株1,327銘柄が組み入れられています(2019年9月末現在)。
MSCIコクサイ・インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比 2019年9月末現在 |
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』(三菱UFJ国際投信)は、新興国の株式市場を対象にした「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
ベンチマークの指数にはアジア、中南米、中東・アフリカ、欧州の26ヵ国の大型株と中型株1,202銘柄が組み入れられています(2019年9月末現在)。
MSCIエマージング・マーケット・インデックス 業種別構成比と国・地域別構成比 2019年9月末現在 |
今回、取り上げた投資信託は、外貨建資産の為替ヘッジは原則として行いません。信託期間は、すべて無期限です。
オール・カントリーと国内株式・先進国株式・新興国株式の運用実績
下記のチャートは、過去1年間の基準価額の推移(2018年11月2日~2019年11月1日)を比べたものです。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。米中貿易摩擦や景気後退懸念などにより株式市場が不安定で、投資信託の基準価額の変動幅も大きくなっています。
『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』10%:『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』80%:『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』10%の組み合わせは、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の陰にほぼ隠れています
基準価額の推移 2018年11月2日~2019年11月1日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年11月1日現在)。
2019年11月1日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
2019年9月末現在、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の資産構成は国内株式7.3%:先進国株式81.1%:新興国株式11.5%です。
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』と『eMAXIS Slim』の組み合わせ(国内株式10%:先進国株式80%:新興国株式10%)は、国内株式部分のベンチマークが異なります(「MSCIジャパン・インデックス」と「TOPIX」)。
『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の信託報酬は2019年11月12日より税抜0.12%以内から税抜0.104%以内に変更予定で、『eMAXIS Slim』の組み合わせ(先進国株式80%:国内株式10%:新興国株式10% 信託報酬0.11282%以内)より低廉になります。
『eMAXIS Slim 先進国株式インデックス』の純資産総額が500億円以上1,000億円未満の部分は信託報酬(運用管理費用)が税抜0.0949%に下がります。
まとめ(資産運用を長く続けるには?)
資産配分にこだわりがあって工夫をこらしたい場合以外は、やはり投資信託1本ですむ全世界株式インデックスファンドが手軽で有用でしょうね。株式のみを投資対象にした全世界株式インデックスファンドは基準価額の変動幅が大きめですが、預貯金や個人向け国債などの安全資産を厚めに持つことで資産全体の値動きを穏やかにすることができます。
過去1年の資産の推移(起点を100に設定) 2018年11月2日~2019年11月1日 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
資産運用を長く続けるには、なるべくシンプルにして悩む余地を少なくしておくこと、それから無理な背伸びをしないことも大事でしょうね。
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