『楽天・全米株式インデックス・ファンド』配当に着目した楽天・米国高配当株式やSMT 米国株配当貴族と実績比較・評価 安定感を重視するなら?

2019年4月26日金曜日

配当貴族 米国株式

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楽天・全米株式インデックス・ファンドを配当に着目したインデックス投信と比較・評価・解説

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※ 記事を更新しました(2019年7月6日)。

貿易摩擦や景気減速懸念などにより株価の変動が激しくなっている今、『楽天・全米株式インデックス・ファンド』(楽天投信投資顧問)の特徴と運用実績を配当に着目したインデックスファンドと比較してみました。

比較の対象は『楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド』(楽天投信投資顧問)と『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』(三井住友トラスト・アセットマネジメント)です。




楽天・全米株式ほか特徴は?

楽天・全米株式インデックス・ファンド』(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))は、米国株式市場の投資可能な銘柄のほぼ100%をカバーした「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

実質的な投資先である「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VTI)は米国の大型株、中型株、小型株、合わせて3,588銘柄を組み入れています(2019年4月末現在)。

楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI) 組入上位10銘柄(マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、バークシャー・ハサウェイほか)
2019年4月末現在(同年5月末月報より)

楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI) 業種別構成比(テクノロジー、金融、消費サービス、資本財、ヘルスケアほか)
楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI)
2019年4月末現在(同年5月末月報より)

楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド』は、予想配当利回りが市場平均を上回る米国の高配当株を対象とした「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

実質的な投資先である「バンガード・米国高配当株式ETF」(VYM)は大型株の中でも高配当な419銘柄を組み入れています(2019年4月末現在)。

楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(VYM) 組入上位10銘柄(JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー、ジョンソン・エンド・ジョンソン、エクソンモービル、プロクター・アンド・ギャンブル、シスコ・システムズほか)
2019年4月末現在(同年5月末月報より)

楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(VYM) 業種別構成比(金融、消費財、ヘルスケア、テクノロジー、消費者サービスほか)
楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(VYM)
2019年4月末現在(同年5月末月報より)

SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』は、25年以上連続して増配している銘柄を対象とした「S&P500配当貴族指数」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。

2019年5月末の月報によると58銘柄を組み入れています。

SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン 組入上位10銘柄(シンシナティ・フィナンシャル、メドトロニック、シスコ、アフラック、チャブほか)
2019年5月末月報より

SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン 組入上位10業種(資本財、食品・飲料・タバコ、素材、ヘルスケア機器・サービス、家庭用品・パーソナル用品ほか)
SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン
2019年5月末月報より

今回、取り上げた投資信託は、原則として為替リスクを回避するための為替ヘッジを行いません。信託期間はすべて無期限です。


楽天・全米株式ほか費用

投資信託を保有中の運用管理費用(信託報酬)は下記の通りです。すべて年率(税込)です。

楽天・全米株式インデックス・ファンド
0.1596%

楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド
0.1896%

SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン
0.5940%

『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』のみ購入時手数料(上限 税込3.24%)が設定されていますが、SBI証券楽天証券などのネット証券(インターネットコース)では無料の場合もあります(リンク先から証券会社の資料請求ができます)。


上記の投資信託は解約時の信託財産留保額はありません。


楽天・全米株式ほか運用実績

下のチャートは、最後発の『楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド』設定来1年半弱の期間(2018年1月10日~2019年7月5日)で基準価額の推移を比べたものです。

比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。

基準価額の推移 2018年1月10日~2019年7月5日
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません

騰落率の比較は下記の通りです(2019年7月5日現在)。

下落率は2018年10月4日~同年12月25日の数字です。

楽天・全米株式インデックス・ファンド、楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド、SMT 米国株配当貴族インデックス・オープンの騰落率
2019年7月5日現在
過去の実績は将来の成績を保証するものではありません


まとめ

『楽天・全米株式インデックス・ファンド』に比べ、『楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド』や『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』は直近の調整局面でのマイナス幅が若干控えめでした。

特に『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』は過去1年の騰落率で『楽天・全米株式インデックス・ファンド』を大きく上回るなど好調のようです。世界経済の減速懸念も根強い中で長期連続増配銘柄の安定感に注目が集まったのでしょうね。

魅力的な投資信託の一つではありますが、『SMT 米国株配当貴族インデックス・オープン』の第5期と第6期の運用報告書によると実質コストは年率0.666%とやや割高なのが悩んでしまうところでしょうか。




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