第1期の運用報告書が公表された『<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド』の実質コストと運用実績を競合と比較してみました。
比較の対象は『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』です。
ニッセイ新興国株式ほか特徴
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド』と『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は新興国の株式市場を対象にした「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。2018年12月末月報より |
2018年12月末月報より |
今回、取り上げた投資信託は原則として為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは行いません。信託期間は無期限です。
ニッセイ新興国株式ほか実質コスト
項目ごとに小数第3位未満は四捨五入 |
上記は運用報告書の1万口当たりの費用明細から実質コストの概算値を推計したものです。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド』は第1期(2017年10月13日~2018年11月20日)の1万口当たりの費用明細を1年相当に改めて、2018年7月13日変更後の信託報酬率と2018年11月21日変更後の監査費用を当てはめています。
その他費用のうち、有価証券等の保管費用が特にかさんでいます。
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』は第1期(2017年7月31日~2018年4月25日)の1万口当たりの費用明細を1年相当に改めて、2018年7月25日変更後の信託報酬率を当てはめています。
ニッセイ新興国株式ほか運用実績
下のグラフは『<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド』設定来(2017年10月13日~2019年1月18日)の基準価額の推移です。比較しやすいよう起点の基準価額を1万円に統一しています。
基準価額の推移 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
騰落率の比較は下の表の通りです(2019年1月18日現在)。
2019年1月18日現在 過去の実績は将来の成績を保証するものではありません |
世界的な景気減速懸念から、株式市場は調整を余儀なくされています。
過去1年の騰落率はどちらも大幅なマイナスですが、『<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド』より『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』のほうが下落幅がやや控えめです。
まとめ
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド』の実質コストは推計1.592%程度と、『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』(推計0.389%程度)よりもかなり高めです。マザーファンドが新規設定で資産規模が小さいことが、実質コストの面でも運用実績の面でも不利に働いたものと思われます。次回以降の運用報告書では、純資産総額が大きくなるにつれ改善される可能性もあります。
『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』の信託報酬率は、純資産総額に応じて下がるようになっています。500億円未満の部分は税抜0.189%、500億円以上1,000億円未満の部分は0.185%、1,000億円以上の部分は税抜0.179%です。
『<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド』が先行する『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』との差を縮めるのは、なかなか大変かもしれませんね。
・第5期運用報告書が公表『<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド』実質コストと実績をeMAXIS Slim 先進国株式インデックスと比較
【楽天Kobo】半値になっても儲かる「つみたて投資」【電子書籍】[ 星野泰平 ]
【Amazon】臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話【電子書籍】[ 竹川美奈子 ]
ブログ村 投資信託
投資信託が話題のブログ
ブログ村 インデックス投資
インデックス投資が話題のブログ
ブログ村 米国株
米国株が話題のブログ
0 件のコメント:
コメントを投稿